ブックマーク / wakuwaku-mystery.hatenablog.com (77)

  • 『フォックス家の殺人』 / エラリー・クイーン - アガサ次郎の推理日記

    フォックス家の殺人〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:エラリイ クイーン 早川書房 Amazon 前作の『に棲む老婆』から大分間が空いてしまいました。 待望のライツヴィルシリーズの続編です。 この新訳版が出たのって結構最近なんですね。 ということで、「あのエラリーが帰ってきた!」的な宣伝文句が当時あったとかないとか。 まぁ実際に帰ってきたわけですね。 ただ解説にもありますが、時系列がちょっと曖昧になっております。 『災厄の町』に登場した人物に子供が生まれていたりとか、エラリー自身の口から年を取ったという台詞もありました。 まぁこの辺が曖昧なのは自分はさほど気になりませんでしたが、気づいてはいました。 <国名シリーズ>はある程度どこから読んでも大丈夫だと思いましたが、作は『災厄の町』を先に読んでおくべき構成になっていますね。 特に前半はそれを感じます。 ということで肝心の中身に

    『フォックス家の殺人』 / エラリー・クイーン - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/12/14
    こちらはあまり印象に残っていませんね。10代で読むには、面白みが理解できなかったかな? それより「靴に住む老婆」はジュブナイル版で読んだためか、こちらも余り印象に残っていないんですよね。
  • 映画『室井慎次 生き続ける者』 - アガサ次郎の推理日記

    ※注意:ネタバレあり!! 早速後編観てきました。 率直な感想から書きます。 イマイチでした!! 後編は全編に比べて脚にケチを付けたくなる点が幾つもありました。 まず前作で起きたレインボーブリッジの事件の犯人の一人が遺体で発見された事件ですが、これが割とあっさり解決します。 正直これがあったから踊るシリーズでやる意味があると思っていたんですが、この事件があっさり解決してしまった時点で、この映画そもそも踊るシリーズとして作る必要無かったのでは?と思ってしまいました。 やたらと日向真奈美の名前が出てきて無理矢理関連性を持たせようとしているのは分かりますが、レインボーブリッジの犯人たちまでが日向の信者だったってちょっと冷める展開でしたね。 しかも手紙のやり取りで洗脳されるレインボーブリッジ事件の犯人たちって、もうメチャクチャだよ・・・。 「リーダーなんかいると個人が死んじまうんだ!」っていう理念

    映画『室井慎次 生き続ける者』 - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/11/17
    わざわざ今になって、室井さんが主役で、テレビではなく映画で、しかも2作に分けるフジテレビ。ストーリーを見るまでもなく、視聴する気が起きませんでした。
  • 『チムニーズ館の秘密』 / アガサ・クリスティ(再読) - アガサ次郎の推理日記

    チムニーズ館の秘密【新訳版】 (創元推理文庫) 作者:アガサ・クリスティ 東京創元社 Amazon いつかの個人的年間ベストにも選出させて頂いたこともある作品ですが、このブログで取り上げるのは初めてになるはず。 それくらい好きな作品が新訳版が出たということで楽しみにしておりました。 まず率直な感想ですけど、ハヤカワ文庫版のが読みやすい気がします。 訳が変、ということはないんですけど、単純に文字の大きさとかで結構読みやすさって変わるもんなんだな~と実感しました。 肝心な中身についてですが、読むのは二回目ということで二週目ならではの細かい部分での気づきが沢山ありました。 が、実は結構読むのに苦労していたり。 特に中盤あたりの展開が結末を知っていると中だるみしてしまって、一度目ほどの面白さを感じられませんでした。 それでも終盤の怒涛の展開は流石というか、ここだけはとても面白かったです。 ケイドが

    『チムニーズ館の秘密』 / アガサ・クリスティ(再読) - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/11/10
    ハハハ(^^) 確かに表紙がイメージと違うと「レレレ?」と感じる時がありますね。
  • 『境界の扉 日本カシドリの秘密』 / エラリー・クイーン (再読) - アガサ次郎の推理日記

    境界の扉 日カシドリの秘密 (角川文庫) 作者:エラリー・クイーン KADOKAWA Amazon やっと読みました。 57年ぶりの新訳版ということで、そもそも入手困難な作品の一つでした。 自分も電子書籍で『日庭園の秘密』のタイトルで出ている物を読もうかと思った時もありましたが、偶然中古で創元推理文庫の『ニッポン樫鳥の謎』を手に入れることが出来たのが約2年前ほどの事らしいです。 wakuwaku-mystery.hatenablog.com で、今回2年ぶりに読んだ訳なんですが・・・。 正直に言ってしまうと、これほど短い間隔で読み直すほどの作品ではないですね。 自分で選んでおいてなんですが、内容も割と覚えてますし、しかも覚えていて尚読み直したい類の作品でもありません。 『に棲む老婆』も久々の新訳だったということでしたが、あちらはとても面白かったのに対し、作は57年新訳が出なかったと

    『境界の扉 日本カシドリの秘密』 / エラリー・クイーン (再読) - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/11/04
    私もこの作品は印象に残らず、再読する気にもなりませんでした。けれどもあとがきの内容が気になったので、機会を見つけてトライしたいと思います。
  • 事件は現場で起きている - アガサ次郎の推理日記

    ついつい会社でも使いたくなるフレーズです。 当ならば読書ネタを書きたい所なんですが、残念ながらストックが無い状態です。 そんな中で『室井慎次 敗れざる者』を観てきたので、「踊る大捜査線」のことでも書こうかなと。 ちなみに「敗れざる者」のことは殆ど書きませんので。 先に言っておきますと、自分はこのシリーズのファンという訳ではありません。 連続ドラマ版は一応観てますが、映画は2までしか観てませんし、スピンオフは一つも観てません。 音楽ファン的な目線で言えば、青島がモッズコートを着てしまったことで日のモッズが憤りを覚えているというのが結構面白いエピソードだったり。 当時は警察組織の内部をこれだけ描くドラマというのは珍しかったんですかね。 放送していたのは子供の頃だったので、自分は織田裕二の歌くらいしか印象にないんですが。 で、ちょっと前に「敗れざる者」と関係なくTHE MOVIEの1と2を何

    事件は現場で起きている - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/10/14
    この映画、どうしてこの時期に室井さん主演で、と思っていたのですが、まさか続篇もあるとは・・・・ フジテレビは新たな創作ができなくなってりるのかな?
  • 『黒猫館の殺人』/ 綾辻行人 - アガサ次郎の推理日記

    館の殺人〈新装改訂版〉 館シリーズ (講談社文庫) 作者:綾辻行人 講談社 Amazon この前の連休の時に福島の方にトレッキングに行く予定が、天候が悪く中止になってしまい急遽時間が出来た時に読んだ作品です。 通常の読書計画だったら、まず選ばなかったであろうと思います。 館シリーズはどれくらい振りになるでしょうか。 と思って調べてみたら2年前でした。 wakuwaku-mystery.hatenablog.com 割と期待していた『時計館の殺人』ですが、これが個人的には期待ハズレで、館シリーズも読む意欲が失せていました。 でも何となくミステリー好きとしては読まないとな~という謎の強迫観念はずっとありました。 なので、ある意味この機会に黒~を読めて良かったです。 さて感想ですが、意外と自分は作好きな方でした。 単純に話が面白かったです。 ただインパクトは薄いので、時間が経ったら内容は

    『黒猫館の殺人』/ 綾辻行人 - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/10/07
    20世紀に読んだ時は新鮮でしたが、今は館シリーズも記憶が曖昧になってしまいました。歴史的評価が必要なのかな? でもホームズやクイーンはいまだに面白いけど。
  • 『方舟』 / 夕木春央 - アガサ次郎の推理日記

    方舟 (講談社文庫) 作者:夕木春央 講談社 Amazon てっきり「このミス」で一位を獲得しているものと勘違いしてたんですが、この年の大賞は『爆弾』だったんですね。 『爆弾』も最近文庫化されたものを書店で見かけて気になっている作品ではあります。 さて、そんな「このミス」にランクインしていた時からずっと文庫化したら絶対に読もうと決めていた作品です。 待望の文庫化で、偶然書店で見かけて久しぶりにテンションが上がりました。 ところで話は変わりますが、昨日のニュースで読書の秋とは言うものの急激な読書離れが進んでいるというような特集をやっておりました。 確かに屋はどんどん潰れているし、周りにも読書趣味ですなんて言う人殆どいません。 ニュースでもやっていましたが、今は気軽に動画や配信が楽しめる時代ですからね。 ただ、自分はそれだけが原因だと考えていません。 これだけ読書離れが進んでしまったのは、

    『方舟』 / 夕木春央 - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/09/18
    「強烈な読書体験を与えてくれる作品が少なくなった」は、至言ですね。方舟も見事でしたが、読み始めからワクワクした、子供の時のホームズやクイーンの記憶を、私は今も追い求めてしまいます。
  • こっちも新訳版ですって - アガサ次郎の推理日記

    www.tsogen.co.jp 『Zの悲劇』も新訳版が出るんですね。 『Yの悲劇』の新訳版が出たのがもう2年前なのか・・・。 XとYは定期的に読みたくなりますが、Zと最後は一回きりでしたね。 Zもラストの展開は良く覚えているんですが、それ以外殆ど覚えていません。 (そもそも「Z」って何を表してたんでしたっけ・・・?) 紹介では「究極の消去法推理!」とありますが、そうでしたっけ。 解決編の特徴的な場所についてと犯人については記憶しているんですが・・・。 Zはペイシェンスが登場しますけど、自分はそもそもペイシェンスが好きじゃないんですよね。 だからZは四部作の中では一番下の評価になってしまいます。 学生アリスシリーズでマリアが「だいたい私はペーシェンスって嫌いなの」って言ったシーンが忘れられません。 と言いつつ、この新訳版も読むと思います。 どうでも良いですけど、自分はこの角川文庫の表紙が一

    こっちも新訳版ですって - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/07/28
    やっぱり同じような感想ですね (^^) でも、およそ100年前に書かれた作品と考えると、ペイシェンスの先駆性が際立つかと思います。
  • これは読みます - アガサ次郎の推理日記

    www.tsogen.co.jp これは嬉しい機会です。 一度しか読んでませんが大好きな作品でした。 この後の『七つの時計』も良かったですしね。 こういう新訳版は賛否両論あるかも知れませんが、個人的には再読、あるいは新たに読む良い機会になるのでとても嬉しいです。 楽しみだな~。

    これは読みます - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/07/07
    新約版を手に取ると、旧約版で読んだ作品でも新たな気づきを与えてもらえますし、当時の懐かしい記憶が甦る時もありますね。チムニーズは完全に記憶にない・・・・💦
  • 57年ぶりだってよ - アガサ次郎の推理日記

    store.kadokawa.co.jp prtimes.jp おすすめのネットニュースに出てきました。 57年ぶりって、もう少し早く出してよ。 でも出なかったお陰で60年前ほど前に出た創元推理文庫版を読むことが出来ましたけど。 wakuwaku-mystery.hatenablog.com なんだかんだで印象的な作品でしたね。 読書が復活できるようになったら読んでみようかな。 これで角川文庫ではローマ~ニッポン(『中途の家』も含めて)までの11作が読めるようになりましたね。 アメリカまでは創元推理文庫版で読んでしまったけど、チャイナとかスペインのあとがきの解説は面白かったので、ローマ~アメリカまでも角川版で読み直してみたいですね。 ちなみに、これ電子書籍版は無いらしいですよ。 品薄になったらまた探さなきゃかもですね。

    57年ぶりだってよ - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/06/15
    このタイトルで攻めたと言うことは、これまた解説がヒートアップしていそうな予感ですね。
  • 『靴に棲む老婆』 / エラリー・クイーン - アガサ次郎の推理日記

    に棲む老婆〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:エラリイ クイーン 早川書房 Amazon 最早いつ読了したかも覚えていません。 でもね、時間が経っても内容が色褪せない、そんな作品だと自分は思ってます。 wakuwaku-mystery.hatenablog.com 以前ライツヴィルシリーズの始まりになる『災厄の町』についての感想を書きました。 その時も書きましたけど、作風がアガサ・クリスティにそっくりです。 『災厄の町』もそう感じることは多々ありましたが、作に関してはクリスティのそれと全く同じ雰囲気だと自分は感じました。 気で途中からクリスティの作品だと錯覚してしまうほどでした。 知らずに「アガサ・クリスティの作品です」と言われたら、きっと全く疑うことはなかったと思います。 それくらい、クリスティ作品に似ています。 まず、登場人物云々の前に事件の構図がクリスティのそれです。

    『靴に棲む老婆』 / エラリー・クイーン - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/05/01
    こちらの作品は、ジュブナイル版で読んだ印象が引きずっていて、あまり鮮明な記憶はないんです。「死との約束」、なるほどですね。
  • 『災厄の町』 / エラリー・クイーン - アガサ次郎の推理日記

    災厄の町〔新訳版〕 作者:エラリイ クイーン 早川書房 Amazon いよいよライツヴィルシリーズに突入です。 突入なんですが、読了したのは1カ月半前くらいで、ちょっと消化する時間が欲しいと思っている内に記憶が薄れてきてしまいました。 さて、作は読む前から評判の良い作品だということは知っていました。 人によっては最高傑作だと言っている方も居ました。 それを聞いて期待値は高まるのは必然なんですが、極力フラットな気持ちで読みたいと思っているので、出来るだけ先入観を持たないように気を付けました。 それで作の率直な感想ですが、「アガサ・クリスティみたいな作風だな」という感想です。 なんというか、今までのクイーンのお話が「ミステリーのための物語」だとしたら、作は「物語のためのミステリー」になっているような気がするんです。 パズル的な謎解き要素ではなく、登場人物たちが織り成す人間関係、生活の上に

    『災厄の町』 / エラリー・クイーン - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/03/31
    なんだか感想が、わたしが書いたような錯覚に陥りました(^^) でも、クイーンはクリスティに、クリスティはクイーンに近づいて行くような気がしますね。
  • 『何者』 / 朝井リョウ - アガサ次郎の推理日記

    何者(新潮文庫) 作者:朝井 リョウ 新潮社 Amazon 自分の好きだと言える数少ない作家の一人が朝井リョウです。 と言っても、『何者』でまだ5作目なんですが。 そして作も読了してから時間が経ってしまいました・・・。 作は戦後最年少での直木賞を受賞した作品・・・らしいです。 正直、ピンと来ないです。 自分は1年前程に読んだ『少女は卒業しない』が原作も映画も大好き過ぎて、作はちょっと物足りないというか、自分の中で芯を外された気分です。 ただ、この作品の中盤まではSNSや就活のシステムに対する皮肉を描いているのかと思いきや、実は最後の最後でちょっとしたどんでん返しが起こり、作品のテーマが全く変わった事には驚きました。 作は「新卒採用の就職活動に挑む学生たち」を描いた作品です。 自分の学生時代の就職活動を思い出しながら作を読むと、共感できるところもあれば自分の至らなさ過ぎた所を痛感す

    『何者』 / 朝井リョウ - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/03/13
    朝井リョウの作品は、新たな気づきを感じさせてくれます。まだ3冊しか読んでいませんが、もっと若い時に読みたかったと思っています。
  • 映画『犬神家の一族』 - アガサ次郎の推理日記

    www.youtube.com こちらの感想も書いてませんでした。 はぐれ (id:haguture)さんからのオススメで、市川崑監督の作品を探しまして最も有名と思う『犬神家の一族』を観ました。 間が空いてしまったので、2回鑑賞しました。 率直に言って、メチャクチャ面白かったです。 最初は石坂浩二が金田一耕助を演じると言うのがイメージが着かなかったのですが、確かに原作のそれとは別物かも知れませんが、しっかり金田一耕助でした。 ちょっと格好良すぎるけど、イメージより背も高いですし。 でもそれが良い。 シナリオは原作の概ね忠実だったと思いますし、映画ならではの脚もとても良かったと思います。 また、この映画に登場するスケキヨが恐らく世間一般に認知されているスケキヨになるのではないでしょうか。 原作を読んでると「なんか違うような・・・」という違和感もありますが、インパクトはありますし成功している

    映画『犬神家の一族』 - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/03/09
    こちらは強力な宣伝と佐清のインパクトが絶大でした。明後日の3月11日にNHKBSで、2004年にリメイクした作品が放映されますが、こちらは老齢の市川崑監督のために、同じ作品を制作したのかと感じましたね。
  • 『愚行録』 / 貫井徳郎 - アガサ次郎の推理日記

    愚行録 (創元推理文庫) 作者:貫井 徳郎 東京創元社 Amazon こちらも読了してか一か月くらい経ってしまいました。 書店で『慟哭』と一緒に期間限定のプレミアムカバーで平積みされていたのが目に留まりました。 作を知ったのは実は映画が先になります。 と言っても、自分は映画の方を観ておりません。 以前、M-ON!Pressで連載していた「みんなの映画部」という企画がありまして、それを読んだのを覚えていました。 ただ、その連載の中で語られていた感想とは大分乖離した内容という印象でした。 作品の構成としては以前紹介した恩田陸の『ユージニア』とも似ていますね。 どちらが先かよく知りませんが。 とある一家殺人事件を様々な人たちの視点から語ってもらいながら進行していく作品です。 『ユージニア』は様々な人たちが語る内容の一体どこに真相が?という感覚で読んでいましたが、作はそれとは異なります。 『ユ

    『愚行録』 / 貫井徳郎 - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/02/28
    「後味の悪い作家」の真骨頂の作品でしたね。あと「早稲田から見る慶応」も出てました。
  • 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 / 東野圭吾 - アガサ次郎の推理日記

    ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫) 作者:東野 圭吾 KADOKAWA Amazon 推理小説ではありません。 でもミステリーとして紹介されているときもあるのよね・・・。 それはさておき、作は昨年末に読んだ作品です。 2023年を締めくくるのに、最後は心温まるような作品が良いと思って作を選びました。 この作品に関しては先に映画を観ておりました。 ナミヤ雑貨店の奇蹟 山田涼介 Amazon こちらの映画が自分は好きで、何回か鑑賞しているのですが、原作は読んだことがありませんでした。 原作を読んでみると、映画と骨組みは同じなんですが肉付けが異なっていました。 現在と過去、あるいは過去からすれば現在と未来がお悩み相談を通じて繋がるというお話ですが、大まかに言えば幾つかのお悩み相談映画版だとアレンジされています。 ただ そのアレンジ自体は原作の良さを損なうものではなく、繋がりも良かったと個人的

    『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 / 東野圭吾 - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/02/18
    ハートフルと聞いて読むのをためらっていましたが、いざ読んでみると、東野圭吾さんの術中にまんまとハマりました。いつもながら、見事でしたね。
  • 『ボーン・コレクター』 / ジェフリー・ディーヴァー - アガサ次郎の推理日記

    ボーン・コレクター 上 (文春文庫) 作者:ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋 Amazon ボーン・コレクター 下 (文春文庫) 作者:ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋 Amazon 読了してから一か月以上経過してしまいましたので、もう「読んだという記録」を残すためだけの記事になってしまいそうです。 なのでいつも薄っぺらい感想も、今回は輪をかけて薄っぺらいものになると思いますがご容赦ください。 さて、まずはこちらを・・・。 wakuwaku-mystery.hatenablog.com 自分が2023年中に読んだ作品の中で断トツで一番面白かったのが『クリスマス・プレゼント』でした。 この作品を読んだのは一年程前になりますが、その時から<リンカーン・ライム シリーズ>は読まなくてはと思っていました。 ちなみに『クリスマス・プレゼント』にもリンカーン・ライム達が登場する話が1話だけ挿入され

    『ボーン・コレクター』 / ジェフリー・ディーヴァー - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/02/18
    主人公の設定にムリを感じて、なかなか手を取らなかったけど、読み始めたらハマりました。しばらくシリーズを楽しんでください(^^) なお、映画は私は残念でした。
  • ドラマ『不死蝶』(金田一耕助シリーズ)(1978年版・1988年版) - アガサ次郎の推理日記

    不死蝶第1話 古谷一行 Amazon ※こちらは1978年版になります。 昨年末に『吸血蛾』の記事に「金田一耕助シリーズの映像版でも観てみようかしら」と書いたところ、はぐれ (id:haguture)さんからコメントでオススメを教えて頂きました。 そのコメントを元に市川崑監督作品の『犬神家の一族』と、それから記憶を手繰り寄せたいと思っていた事から『不死蝶』の映画版及びドラマ版を鑑賞しました。 『犬神家の一族』の話はまた次に記事にするつもりです。 今回は『不死蝶』の1978年ドラマ版と1988年ドラマ版について書いていきます。 ちなみに自分はU-NEXTで鑑賞しましたが、今確認したら1988年版の方は視聴できなくなってますね。 アマゾンでも88年版は見当たらず、どこで観れるのか自分も分かりません! 自分はタイミングが良かったのかも。 さて、そもそも自分が最初に観たのは88年版の方でした。 8

    ドラマ『不死蝶』(金田一耕助シリーズ)(1978年版・1988年版) - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/02/03
    88年版は見ていないです。78年版は見ているはずですが、不死蝶は記憶にないですね。でもこの頃の竹下景子は魅力的で、松坂慶子と「ダブルけいこ」と言われてました。昔の美人は突き抜けていましたね。
  • 『ユージニア』 / 恩田陸 - アガサ次郎の推理日記

    ユージニア (角川文庫) 作者:恩田 陸 KADOKAWA Amazon またもや読了順とは異なりますが、記憶が鮮明のうちにこちらの作品を。 書店で平積みされているのが目に留まって買った一冊です。 恩田陸のミステリー作品を読むのは初めてだと思います。 子供の頃放映していた少年ドラマシリーズ『六番目の小夜子』は大好きでしたけどね。 巻末にはっきり書かれていますが、舞台は金沢です。 作中ではK市と表記されていますが。 自分がこの作品を買ったのは昨年末頃でしたので、その時にはまさかこんな事が起こるなんて予想だにしておりませんでした・・・。 さて、作はK市で起こった第2の帝銀事件とも呼ばれる一家大量毒殺事件を軸に話が進んで行きます。 インタビュー形式で会話が進んで行き、インタビュアーが誰なのかははっきりと分かりませんが、各章の語り部はインタビューを受けている毒殺事件に関連した人物たちです。 偶然

    『ユージニア』 / 恩田陸 - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/01/15
    結末は読者の心の中にそれぞれに。ミステリーとしては不満が残りますが、この作品は結末を描かないことで見事に完結しているように思えます。
  • 『人形はなぜ殺される』 / 高木彬光 - アガサ次郎の推理日記

    人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫) 作者:高木 彬光 光文社 Amazon 読了順とは異なりますが、先にこの作品を。 ちなみに上記リンク先のですが、表題作『人形はなぜ殺される』の他に2編の短編が収録されています。 今回は『人形はなぜ殺される』のみに触れるつもりです。 さて、言わずと知れた格推理小説人形はなぜ殺される』です。 『刺青殺人事件』を読んだのはいつ頃の事だったろうか・・・。 結構間が空いてしまいました。 これは作を読むまで知らなかった事ですが、作は『刺青殺人事件』の次に上梓された神津恭介の長編ものだそうですね。 いずれにしても、自分はこの2作しか読んでませんが。 まずリンク先のあらすじが簡素過ぎるので、以下wikipediaのあらすじをそのまま貼り付けます。 新作魔術(マジック)発表会のさなか、ギロチン手品のタネである人形の首が盗まれる。発見

    『人形はなぜ殺される』 / 高木彬光 - アガサ次郎の推理日記
    nmukkun
    nmukkun 2024/01/11
    私は戦後間もない時期に(りら荘のように)本格推理が作られたことに驚きで、印象も刺青より上でした。神津恭介が好きな島田荘司も、こちらのトリックを何度か利用していますね。