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ブックマーク / note.com/cccp1917 (6)

  • ロシア非常事態省の中央司令センターで罵られた話|ユーリィ・イズムィコ

    もう10年以上前だが、僕はロシア非常事態省の中央司令センターで大声で罵られたことがある。 一緒に出張に行った日人のおっさんが傲慢な上にちょっと病気があって、どうも時々変になるのだが、それがいきなり非常事態省の中央司令センターで爆発したのだ。 巨大なモニターとコンソールが並ぶ、ロシアの防災機関の心臓部みたいな場所だ。 そこに視察に来た日人のおっさんがまだ20代の日人をいきなり大声で怒鳴り始めたから、非常事態省の職員たちも「え?何?」みたいな感じに当然なった。 僕自身もあまりのことにどうしていいか分からなかったし(何しろ20代だったから)、なんだこのやろうという気持ちと、父親くらいの歳の男にいきなり腹の底からの声で怒鳴られて怖いのと、しかし屈辱感みたいなものもあって、固まってしまった。 そのときになあ、司令センターの司令官がいつの間にか俺の横に来て、「君に面白いもの見せてやろう」といきな

    ロシア非常事態省の中央司令センターで罵られた話|ユーリィ・イズムィコ
    nna774
    nna774 2022/12/18
  • ロシアはあとどれだけ戦えるのか? ロシア軍東部軍管区における予備保管装備の衛星画像分析|ユーリィ・イズムィコ

    小泉悠(@OKB1917) 背景 ウクライナ侵略が始まってから9ヶ月で、ロシア軍は戦車1465両、歩兵戦闘車1682両、装甲兵員輸送車259両、その他の装甲戦闘車両695両にも及ぶ膨大な装備品を喪失したと見られている(1)。開戦前の時点でロシア軍が保有していた装甲戦闘車両は戦車3417両、歩兵戦闘車4293両、装甲兵員輸送車7452両であり(2)、特に戦車の損害が極めて大きい。この結果、ロシア軍はウクライナにおける軍事作戦を継続するために予備保管されている旧式兵器を現役復帰させざるを得なくなっている。2022年10月に報じられたところによると、ロシアは旧式化したT-62M戦車など800両を急遽近代化改修して実戦投入する計画である(3)。 では、ロシアの予備兵器はこれまでにどの程度が現役復帰しているのだろうか。また、今後も膨大な損害に耐えて戦争を継続する能力はどの程度残されているのだろうか。

    ロシアはあとどれだけ戦えるのか? ロシア軍東部軍管区における予備保管装備の衛星画像分析|ユーリィ・イズムィコ
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    nna774 2022/11/16
  • 第185号(2022年7月25日) ウクライナが与えられるもの、与えられないもの|ユーリィ・イズムィコ

    【今週のニュース】対艦弾道ミサイル開発の噂と「義勇兵」ロシア軍が射程4000kmの「対艦弾道ミサイル」を開発中『TASS』2022年7月12日 国営TASS通信が軍と軍需産業に近い情報筋二人から得た情報によると、ロシア海軍は長距離対艦弾道ミサイル「ズメーヴィク」を開発している。空母を標的とする極超音速機動弾頭を備えており、運用は海軍の沿岸防衛部隊が担う。開発は機械製造科学生産合同(NPOマシノストロイェーニエ)が担当するという。 また、この記事によると、ズメーヴィクの性能は中国のDF-21及びDF-26に類似し、射程4000kmになるという。とすると、これだけの距離で空母機動部隊を探知してリアルタイムで飛行コースを修正できるようなC4ISR能力が今のロシアにあるのか、という疑問が浮かんでくるが、この辺りについては記事中に説明がない。 さらに言えば、ズメーヴィク用ブースターは容易に中距離弾道

    第185号(2022年7月25日) ウクライナが与えられるもの、与えられないもの|ユーリィ・イズムィコ
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    nna774 2022/07/29
  • 第172号(2022年4月10日)「戦費でロシアが破産」論を考える|ユーリィ・イズムィコ

    今回はまず手前味噌で新著の紹介をさせていただきたいと思います。 ロシアという国について、一般の読者に分かりやすく説明するようなを、というお話をPHP研究所さんからいただいたのはたしか一昨年くらいのこと。ただ、新しくを書いている余裕はとてもないので、編集者の方に聞き書きをしてもらって「語り下ろし」にする、ということになりました。 それから昨年秋くらいまで掛けて数回聞き書きをしてもらい、書の完成に至りました…と言いたいところだったのですが、ここで番狂わせが二つありました。 第一に、のゲラが出来上がったところでロシア戦争を始めてしまい、果たしてこのの位置付けをどうしたらいいものか頭を抱えてしまったことです。政治や軍事について書いた部分は事実ベースで修正が必要になりましたし、そうではない、ロシアの社会やロシア人についての描き方もこのままではダメだろう、という想いがありました。 第二の

    第172号(2022年4月10日)「戦費でロシアが破産」論を考える|ユーリィ・イズムィコ
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    nna774 2022/04/12
  • 第171号(2022年4月4日) キエフを守り切ったウクライナとロシアの出方|ユーリィ・イズムィコ

    【今週のニュース】戦時下での春季徴兵 兵士たちは家に帰れるか? 3月31日、プーチン大統領の発出した大統領令第167号で春季徴兵が発令された。クレムリンの公式サイトにアクセスできないので、法律ポータル「ガラント」に転載された内容を参照すると、今年の春季徴兵は13万4500人とされている。 昨年の徴兵は春季が13万4650人、秋季徴兵が12万7500人であったから、概ね平年並みの水準と言える。 ただ、今年の春季徴兵は、戦争の真っ只中という特異な状況の中で始まった。2003年以降、ロシア政府は徴兵を戦地に送らないという方針を公式に採択しているが、2008年のグルジア戦争では参戦兵力の3割程度が徴兵であったとも言われ、この方針は守られていない。今回の戦争においても徴兵が戦争に参加していることは国防省も認めており、のちに全て帰還させたとしているものの、実際にはまだ多くの徴兵が戦線で戦っている可能性

    第171号(2022年4月4日) キエフを守り切ったウクライナとロシアの出方|ユーリィ・イズムィコ
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    nna774 2022/04/12
  • 第166号(2022年2月28日) ついに始まってしまったウクライナ侵攻|ユーリィ・イズムィコ

    【インサイト】ついに始まってしまったウクライナ侵攻あまりにも怪しげな「大義」 すでに広く報じられているとおり、2月24日にロシアウクライナ侵攻が始まりました。しかも、一部で言われていたようなドンバス地方での限定攻勢ではなく、北部(ロシア及びベラルーシからキーウ・ハルキウへの攻勢)、東部(ドンバス方面への攻勢)、南部(クリミアからヘルソン方面への攻勢)という極めて大規模なものです。 これはもはや「軍事介入」などというものではなく、公然たる「戦争」と呼ぶほかないでしょう。 しかし、現在の国際安全保障の基礎を成す国連憲章は、国家間紛争を解決する手段としての戦争を明確に否定しています。それを国連常任理事国(しかも今月は議長国)であるロシアが公然と始めたわけですから、国際的な非難を浴びるのは当然というほかありません。 一応、ロシア側は、これが戦争ではないという建前を取っています。2月24日、国民向

    第166号(2022年2月28日) ついに始まってしまったウクライナ侵攻|ユーリィ・イズムィコ
    nna774
    nna774 2022/03/01
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