1887(明治20)年の5月2日、東京・新宿に「眞崎鉛筆製造所」(現在の三菱鉛筆)が創立したことに由来するという「えんぴつ記念日」。ところが、当の三菱鉛筆さんによると実際の日付は不明で、なぜ今日なのかは謎のようです。とはいえ、えんぴつは世界中でもっとも使われている筆記具。日本で「えんぴつダコ」を飼っている学生さんはめっきり見かけなくなりましたが、小学校・美術館・試験会場・投票所等々、えんぴつでなければ!という場面はまだまだ健在。アート界でも大活躍の「えんぴつ」にまつわるお話です。 Pencil(ペンシル)とういう言葉は、もともとラテン語の「ペニシラム(しっぽ)」という意味。えんぴつが生まれた当初は、金属の鉛の棒を毛や布で包んで使っていました。その形が動物のしっぽに似ていたところから名づけられ、定着したと考えられています。 現在のえんぴつは、黒鉛と粘土と木でできています。 その「黒鉛」、じつ