横浜市西部や神奈川県央部と、東京都心部が乗り換えなしで結ばれる相模鉄道・JRの相互直通運転を巡り、工事を行っている独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(横浜市中区)が、2015年3月までとしていた工期を延長する方向で最終調整していることがわかった。相鉄とJRが接続する部分の工事の遅れが理由で、同年4月に予定していた相互直通運転の開始は難しくなり、2~3年程度遅れる可能性が出てきた。(森田将孝) 同機構は、既存の鉄道路線を活用して利便性の向上を図るために制定された「都市鉄道等利便増進法」に基づき、国や地方自治体(神奈川県、横浜市)が3分の1ずつ事業費を負担する方法で、10年から相鉄・西谷駅とJR東海道貨物線を結ぶ新線の工事をスタート。すでに西谷駅、羽沢駅(仮称)の工事や、両駅を結ぶ「西谷トンネル」の掘削工事を行っている。 遅れているのは、新線と羽沢駅近くにあるJR東海道貨物線との接