トップ > 特集・連載 > 東日本大震災 > ふくしま便り > 記事一覧 > 記事 【ふくしま便り】 子の甲状腺検査 縮小は是か 6年目の被災地 うずまく議論 Tweet 2017年1月17日 甲状腺検査の在り方について新たな提案があった県民健康調査の検討委員会。前列左から2人目が星座長=福島市で 原発事故による健康被害が懸念される福島県で、子供の甲状腺検査を縮小する動きが顕著になり始めた。「不安をあおるのは子供の利益にならない」がその理由。一方で甲状腺がんの患者は増え続けており、見落としを心配して、より手厚い検査を求める声も少なくない。本当に子供たちの利益にかなうのはどちらなのか。六年目の被災地。県民を悩ませる議論の経緯を報告したい。 年も押し迫った昨年十二月二十七日、福島市内で原発事故の影響を調べる県民健康調査の在り方を考える検討委員会が開催された。会に先だって、県から昨年九月末までに