【北川信行のサッカーなんでやねん】 現役時代にやんちゃで素行が悪く、時に無頼だったヒーロー2人がタッグを組み、金権まみれの「悪の巨大組織」に挑む。そんな漫画のような物語が南米サッカー界で起きている。 ヒーローは「神の手ゴール」や「5人抜きドリブル」などで有名なアルゼンチンの英雄、ディエゴ・マラドーナと、1994年ワールドカップ(W杯)米国大会で得点王となり、ブラジルに4度目の優勝をもたらしたロマーリオ。ロマーリオはいまや、ブラジルの国会議員を務めている。 今月上旬、サンパウロで開かれた南米の20クラブとウルグアイの弁護団の会合に出席した2人は意気投合。南米サッカー界の総元締めである南米サッカー連盟(CONMEBOL)が横暴を働き、富を独り占めにしているとして、立ち上がった。 ロイター通信などによると、マラドーナは「サッカーが一握りの権力者のものになっていることを、驚愕(きょうがく)