平成経済事件の怪物たち (文春新書 952) バブル紳士であるイ・アイ・イの高橋治則。 リゾード開発を大々的に手がけて、長銀を潰した男とも言われる。 刑務所から出てきた後でファンドをやって、ずいぶん稼いでいたらしいのだが、2005年にサウナで倒れてすでに死亡している。 このバブル紳士の高橋治則は高橋治之(電通元専務)と兄弟である。 東京五輪招致は竹田恒和と高橋治之の二人三脚だったわけだが、弟の方の高橋治則は安倍晋太郎、もしくは安倍晋三とかなり親交があったというのである。 森功という人が書いた「平成経済事件の怪物たち」(文藝春秋)にこんなことが書いてある。 「彼に会ったのは、亡くなる一カ月ほど前だったと思います。『最近も、晋三さんとは会っているんですか』とノリちゃんに聞いてみると、『なにしろ長い付き合いですからね』と笑っていました。『息子の件でもお世話になりましたしね。今でもしょっちゅう食事