仙台市が「津波浸水シミュレーション」の進行状況を公表 仙台市は17日、東日本大震災で被災した東部沿岸地域の津波対策を検討するため、東北大や米IBMと共同開発する「津波浸水シミュレーション」の進行状況を公表した。海岸の堤防と盛り土構造の県道による「二線堤」を整備して今回と同規模の津波が襲来した場合、県道より内陸部で浸水被害が大幅に抑えられる半面、仙台港周辺を中心に浸水の範囲や深さが増すことが分かった。 東北大災害制御研究センターがモデル化したシミュレーションは、浸水状況の再現にほぼ成功。今後起こり得る最大の津波として、震災と同規模の巨大津波が当時より潮位が約1.2メートル高い大潮で押し寄せたとの想定で計算し、浸水マップ=地図(上)=を作製した。 その上で市が有望視する津波防御策が、大潮時の巨大津波をどの程度防ぐか検証した。海岸に堤防を整備し、県道塩釜亘理線(七北田川―名取川間、約9.2キ
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