現在、相撲部屋の数は51ある。 力士は引退すると、部屋を持って親方になりたがるが、その最大の理由は、部屋さえあれば協会からお金が定期的に入り、生活も地位も保証されるからだ。いったん年寄株を取得すれば、定年の65歳までに、毎年1000万円以上の収入が事実上保証される。さらに、部屋を運営して幕内力士を育てればタニマチがつき、さまざまな別収入も得られる。 相撲部屋には、協会からさまざまな名目でお金が支払われる。 部屋維持費とか稽古場維持費、力士養成費などという名目で、幕下以下の力士の場合、一人につき一場所ごと(つまり2カ月に1度)に約30万円ずつ支給されることになっている。たとえば、部屋に幕下以下力士が10人いれば、300万円が2カ月ごとに入金され、年間で約1800万円という基礎収入が得られる。 幕下力士の場合、たいていは部屋に住み込みで、上位力士にアゴで使われ、さらに部屋維持の下働きもさせられ
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