同医院には7月上旬以降、発熱した乳幼児を抱えた保護者が殺到。診察は予約制ですが、飛び込みで来る人や「すぐに診て」と電話してくる人も多く、患者は多い日で平常時の3~5倍になりました。 その半数以上はコロナでしたが、手足や口の中に発疹ができる「手足口病」や、発熱やせき、鼻水などの症状が出る「RSウイルス」、RSウイルスに似た症状の「ヒトメタニューモウイルス」も目立ちました。 患者の多くは軽い風邪症状で済みますが、手足口病はまれに髄膜炎や脳炎を引き起こすほか、RSウイルスは、気管や気管支などが未熟な1歳未満の乳児は重症化しやすいため、注意が必要です。 予防のポイントは、コロナと同様に、手洗いやうがい、手の消毒など基本的な感染対策です。ただ、特効薬はありません。解熱剤など対症療法で自然治癒を待ちます。 同区内の30歳代の会社員女性は7月、長男(1)が41度の熱を出したため、同医院を訪ね、検査の結果