広島の駄菓子メーカー・すぐるが製造する『ビッグカツ』。1978年の発売当初は全然売れなかったというが、現在では全国区で定番商品となり、駄菓子店の閉店が相次ぐ近年も安定した売上を維持している。奇しくもSDGsの観点から注目されている“代替肉”の超先駆けとも言える同商品は、昨今の物価高騰の煽りを受けながらも、当初から価格は30円のまま。その背景には、創業時から変わらない子ども達への想いが隠されていた。 【原材料画像】知ってた? ビッグカツの中身は肉ではなかった…! ■原材料は魚肉、ピンチが生んだ看板商品だった 創業者自ら全国行脚で大ヒットに 広島県呉市の駄菓子メーカー・すぐるは、1973年にスグル食品として創業。もともとイカを甘く味付けした『甘のしいか』やイカを揚げた『いか天』を製造していたが、現在の看板商品『ビッグカツ』は、ピンチが生んだ大ヒットだった。 「創業当初、貿易の自由化によりイカ原