555.55カラットのエニグマは、カットされたダイヤモンドとしては世界最大。カーボナードと呼ばれるブラックダイヤモンドは巨大なものが見つかることもあるが、普通のダイヤモンドよりさらに硬いため、カットが非常に難しい。(PHOTOGRAPH BY SOTHEBY'S) 555.55カラット(111.11グラム)のブラックダイヤモンド「エニグマ」が316万1000ポンド(約4億9500万円)で落札された。今回の競売をきっかけに、この奇妙な石の出どころを巡る長年の議論が再燃した。宇宙から飛来したという議論の分かれる説も再浮上している。 エニグマを含め、ブラックダイヤモンドと呼ばれる鉱物「カーボナード」はすべて38億〜26億年前に形成されたが、そのメカニズムは謎に包まれている。漆黒、不透明、穴だらけで、物理的にも化学的にも他のダイヤモンドと異なるユニークな特徴をもつ。 カーボナードは世界でもブラジル