オープンソースの文化に後押しされ、3Dプリンターを自作する人は少なくない。他方、近年では熱溶融積層方式(FFF)で造形する際の素材となる「フィラメント」を、個人で製造販売する人々も現れ始めている。 Nature3Dという屋号で活動する伊藤精元(いとう きよもと)氏は、企業に勤めながら個人でフィラメントの製造販売に取り組むひとりMaker。同氏が製造、販売するフィラメントは高い耐熱性や導電性など特殊な機能を持ち、一般ユーザーのみならず企業や大学からも引き合いがあるという。製造に至った経緯や販売後の反響を伺うと、製品単体では完結しない、”素材”を売るための生存戦略が浮かび上がってきた。 (本文中の画像で特に注記がないものは、伊藤氏からの提供もしくはNature3DのWebページより引用したものです) 3Dプリンターが使えないので、フィラメントから作ってみた 伊藤氏がフィラメントの製造を始めたの