民主党の経済連携プロジェクトチーム(PT、座長・鉢呂吉雄前経済産業相)は28日、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加の是非について、議員同士の自由討論を初めて行った。 慎重派、推進派が活発に意見を出し合い、意見集約に向け、論点は次第に絞られつつあるようだ。 自由討論は非公開で行われ、約70人が出席した。 「市場原理主義的政策で、日本のアメリカ化を進めてしまう」 「日本の通商戦略の一環として、TPP交渉への参加は必要だ」 会合では、慎重派と推進派の双方から、TPP参加の利点や問題点を指摘する声が相次ぎ、討論は約1時間半に及んだ。推進派の多くは、日本の経済力を強化するうえで、高いレベルの経済連携が必要だと訴えた。一方、慎重派はTPPを主導する米国への警戒感を強調したり、農家への配慮を求めたりする意見が目立った。