中学生の時に、ある友人の影響で僕は読書をするようになりました。その友人のすすめもあり、一番最初に読んだ小説が吉川英治の『三国志』でした。読み始めた時は少し難しいなあという気持ちでしたが、読んでいるうちにどんどん三国志の世界に引き込まれてしまい、夏休みにあっという間に読み終えてしまった記憶があります。それから中国の歴史に関する小説がとても好きになりました。その吉川英治が残したと言われている有名な言葉があります。 「我以外皆我師」(われ いがい みな わが し) これは「自分以外のものはすべて自分の先生である」という意味の言葉です。それは人からだけではなく、モノやコトに対しても謙虚に学ぶ姿勢が大切であるという意味です。中学生の時にこの言葉を知った僕は、学校の先生や優秀な人からだけでなく、自分の同級生や後輩、帰り道にすれ違うおばあちゃん、道端に生えている草木からも、いろんなことを学ぶことができる