米政府は27日までに、新型天然ガス「シェールガス」など火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)の輸出解禁に向けて最終調整に入った。日米外交筋によると、米エネルギー省が4月にも総量規制などの条件付きで解禁の判断を示し、日本企業などが絡む輸出事業の審査に着手。今夏までに解禁後初の許可が出る可能性があり、原発停止で輸入が増えている日本には朗報となりそうだ。 米国では、シェールガスの生産急増で価格が下落。割安な米国産ガスを目当てに20件近くの輸出事業計画が申請され、日本の商社や電力・ガス会社も参加している。 ただ、自由貿易協定(FTA)を結ぶ国以外への輸出は「公的利益に見合う」場合に限られており、案件ごとの審査が必要。エネルギー省は現在、輸出事業の審査を停止している。(共同)