■審査委員長 中山 健夫(なかやま たけお) 京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻健康情報学分野 教授 好評だった昨年に続き、今年の疾患啓発アワードは「がんがわかるWEB大賞」として、「医療情報」と「より良く生きるための情報」の2部門で投票が行われました。約3千5百人ものご参加を頂き、協賛の「ピンクリボン賞」含めて5サイトがアワードを受賞されました。 故・山本孝史議員(民主党)が自らのがんを公表し、必要性を強く訴えた「がん対策基本法」が成立したのは2006年でした。その推進を目指して2007年に国が策定した「がん対策推進基本計画」の中で、「国民の(がん)情報不足感」の解消は最重要課題の一つとされています。今回のノミネートサイトを拝見して、専門家や企業、そして患者さんご自身やご家族による誠実な情報発信の取り組みと、この数年で格段に進歩したその充実ぶりを改めて認識しました。資金力で劣り