【映画を早送りで観る理由 #3 若者の「タイパ至上主義」】 映画やドラマ、アニメを倍速視聴、もしくは10秒飛ばしで観る習慣に対する違和感を、記事「『映画を早送りで観る人たち』の出現が示す、恐ろしい未来」に書いたところ、大きな反響があった。その内容を深堀りした記事を全4回で配信する本企画、今回はその第3回。 前回記事「『オタク』になりたい若者たち。倍速でも映画やドラマの『本数をこなす』理由」では、特に若者たちのあいだで倍速試聴の現象が広がる理由について考察した。 彼らは拠りどころが欲しい。個性的でありたい。その結果、オタクに憧れる。カルチャーシーンから“メジャー”が消え、ゆとり教育のなかで「個性的であれ」と言われて育った若者たちがそうした傾向をもつことは、まあ、理解できる。 ただ、彼らはその“オタクになる過程”を、「なるべくコスパ良く済ませたい」と願う。「観ておくべき(読んでおくべき)重要作
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