和モノのディスクガイド本シーンはここ1~2年でかなりヒートアップしているのだが、これは究極の一冊かもしれない。 70年代のフォークおよびニューロックのガイドなのだが、かなりの割合を「自主盤」(「インディーズ」ですらない)が占めている。あいまに突然スピード、グルー&シンキとかフラワー・トラベリン・バンドとか超有名どころが挟まってくるのだが、大学のサークルが卒業記念に作ったようなレコードと並列で紹介されていることで、なんかこう「距離感」みたいなものがおかしくなってきて目眩のような感覚を覚える。 また、一般的なロック史でははっぴいえんどが極めて特別視されているが(バッファロースプリングフィールドは当時としては最先端の洋楽で、それをいちはやく取り入れた彼らがいかに尖った存在であったか、みたいな)、同時期にひっそりとリリースされていた自主盤を聞くと、むしろああいうバンドは当時いっぱいあったんじゃない
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