ソフトバンクのTモバイル買収が秒読みに入っている。米国のメディアでは連日のように「買収に失敗した場合の違約金は20億ドル(約2,037億円)」「買収後はTモバイルの名前が残り、昨年ソフトバンクが買収したスプリントの名前が消える」などとニュースが飛び交っている。 しかし、Tモバイルが買収に合意したとしても、3兆円を超えるソフトバンクの大型買収を米連邦政府が承認するとは限らない。逆に「政府承認が得られる可能性は10%」と分析する証券アナリストもいる。そうした厳しい環境の中、ソフトバンクはTモバイル買収を進めようとしている。同大型買収案に関する最近の状況を分析してみよう。 後手にまわり迷走する米スプリント経営 詳しくない読者のために米国携帯業界の状況を簡単にまとめてみよう。 日本とほぼ同じ3年前から米国でも高速携帯データLTEの整備競争が始まった。業界トップのベライゾン・ワイヤレスが他社に約1年
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