わたしの専門のドメスティックバイレンスに関する言説を見てても思うんだけど、「米国は〜という点がすばらしい、それに比べて日本は遅れている」なんてパターンを見ると、その米国で全然すばらしくない現実と戦っているわたしは、うんざりしてしまうわけよ。 「ドイツは戦争責任に正面から向き合った、それに比べて日本は〜」みたいな主張も、そのドイツで歴史修正主義やネオナチと戦っている人にとっては、迷惑な発言だと思うよ。
昨日ある方から相談を受けるまでは国籍法改正の話はあんまりフォローしてなかったんだけど、ちょっと調べてみたら酷い感じ。特に問題なのは、前エントリでも取り上げた新党日本の田中康夫さんはじめ、若くてリベラルな政治家の一部までもが、何百通と届く「改正反対」のメールやFAXにおそれをなして、テキトーな口実を見つけて反対にまわっていること。たとえば、川田龍平さんのコメント: たった一日の質疑だけで採決の予定だった国籍法改正法案が参考人質疑、更に法案質疑を行い、採決が来週に先送りされました。違憲状態を解消することは当然のことです。しかし、二重国籍の問題や参政権の問題など審議を続けるなかで、更に議論すべき問題が明らかになってきました。ドイツでは、98年の父子関係の認知を認める制度改正後の悪用を防止する「偽装父子関係の認知を可能にする法律」が今年3月に制定されました。田中康夫議員はDNA鑑定の義務付けなどの
社会学者の宮台真司さんのサイトに昨日一時的に掲載された記事が削除され、今日再び掲載された(最近そういうのが流行っているのか)。 内容は映画『靖国 YASUKUNI』の公開中止をめぐる騒動についてのもので、「靖国議員も自称右翼も映画館も悪くない、であれば何が問題か」という副題を読んだ瞬間に「宮台さん、『民度の低さが問題だ』って言うだろうなぁ」と予想がつくわけだけど、まさにその通りだった。宮台さんの論調を知っている人ならもうそれで内容読まなくても済むけど、わたしがツッコミ入れたいのはそういう部分じゃなくて、たとえばこれ。 「ナショナリスティックな紛争を超克するには、ナショナリズムの否定でなく、むしろ肯定から始めよ」という明晰なメッセージは、日本の自称左翼への批判になっている。そのことを自称右翼はもとより自称左翼すら掴めずに左翼的に礼賛するのは滑稽千万だ。 こうしたメッセージは国内的には右翼国際
エントリ「ブクマコメントのつかいかた」に、id:nichijo_1 さんが「じぇんだーな日常」でコメントしてる。 偏向よりもフェミニストのほうが聞き流せなくて、「〜なフェミニスト」のほうが悪口だというのだろうか。「〜なフェミニスト」のほうが悪口だというのだろうか。確かにフェミニストだが、関心の一部だから特筆することもないというのだろうか。 http://okasinakoto.blog103.fc2.com/blog-entry-94.html いや、「偏向」は明らかに単に議論能力のない人による悪口なので聞き流せばいいけど、この人に限らずわたしのことを「フェミニストの macska さん」みたいに呼ぶ人が多いのはどうしてかなぁと。これは何も「フェミニスト」に否定的な意味を含めている場合だけじゃない。友人であるチキさんですら、『ウェブ炎上』でわたしの名前を出す部分で「在米フェミニストの〜」と
先日米国議会であった慰安婦問題での対日決議に対して、推進派の中心となったマイク・ホンダ議員及びトム・ラントス議員に対して名誉毀損で裁判に訴えようと動き出している人がいるらしい。なんだか限りなく無謀というか、そんなにしてまでこれ以上日本の評判を落としたいのかと思うのだけれど、以下コメント。 (解説1) 「voice vote」という、票決方法だが、議長が、議題に対して、「aye or no?」と会場に一斉に叫ばせて、声が大きい方を選ぶという原始的な手法。つまり、本日は、aye の声が大きかったのです。ばかにしていますねえ? http://falcons.blog95.fc2.com/blog-entry-16.html エラそうに解説書いているわりには、知識が中途半端。まず voice vote では、aye (yes) と nay (no) であって、「aye or no?」などとは言わな
マサチューセッツ州最高裁で興味深い判例。 Boston Globe の「Court rules sex through use of fraud is not rape」(05/11/2007) によると、暗い部屋で弟になりすましてかれのガールフレンドとセックスした男性が、レイプの罪に問われた裁判で無罪となった。直接的には、マサチューセッツの州法によってレイプが暴力や脅迫によって性行為を強要するものとして定義されていて、相手を騙して合意を取り付けることは含まれていないことがその理由だけど、自分のパートナーだと思ってセックスしたのに別人だったと知った女性が、レイプと同等の被害を受けたと感じるのも理解できる。 一般的にはレイプとは、合意を得ずして相手に性行為を強要することを指す。セックスではなく商取引においてであれば、意図的に相手を騙して合意を引き出すことは詐欺とされていて、本当の意味での合意
事情により昨日の飛行機にのりそびれたので、翌日早朝の便に乗ることに。目的地に到着2時間後に講演して、その次の日の朝にすぐ帰ってくるという過酷なスケジュール。 それはともかく、yukiさんがわたしのエントリに何か反応しているようなので、まだ月曜日だけど火曜日のエントリとして書いておく。どうせ明日は書かないし。 まずは、わたしが書いた部分。 差別に反対するという側が、論拠も示さずに一方的にそれを差別と決めつけ、異論をトートロジーで退けるという、yukiさんの行動を批判しているのね それに対する反論らしきもの。 なに言ってるんだろ、この人。「差別に反対するという側が論拠も示さず」って「差別という言葉が妥当ではないという意味を含んでいる」とわかっているのに、意味を含んでいるというのも変だけど、つまりは不当とわかっている、それは自分でも書いている通り。なのにトートロジーだとかいって論拠を示せってバカ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く