【ワシントン=望月洋嗣】米中央軍は1日、アフガニスタンの反政府武装組織タリバーンが勢力を拡大する同国南部ヘルマンド州で、海兵隊4千人を投入する大規模な作戦「剣の一撃」を開始した、と発表した。650人のアフガン政府軍や警察とともに治安回復を目指す。 従軍取材をするワシントン・ポスト紙(電子版)は、海兵隊による作戦としては04年のイラクのファルージャ掃討作戦以来の規模と伝えている。 米中央軍によると、この作戦で米海兵隊などは、タリバーンの支配下にあるヘルマンド州の町や村に入って拠点を設け、治安維持活動にあたるとともに、米軍やアフガン当局に対する信頼醸成を図ることを目的としている。 作戦の指揮をとるニコルソン准将は「この作戦は要員規模、展開の速さに加え、部隊が町や村にとどまる点がこれまでと違う。アフガン当局への全面的な治安権限の移譲を目指す」と語っている。