■ニーチェかサルトルか 昭和51年、日本の高度経済成長のまっただ中、こんなTVCMが流行した・・・「ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか~、ニ、ニ、ニーチェかサルトルか~、みーんな悩んで大きくなった~」作家の野坂昭如が歌ったウィスキーのCMである。哲学者をまとめてコケにしたようなバチ当たりなCMだが、悪意は感じられない。彼の不思議なキャラのおかげだろう。野坂昭如は、言動はハチャメチャだが、どこか憎めない。何をしても許されそうな・・・ そういえば、大島渚監督の結婚30周年パーティで、主役をグーで殴って大騒動になった。犯行映像も残っており、証拠は万全なのだが、訴えられたという話は聞かない。とはいえ、彼のすべてが不真面目というわけではない。直木賞を受賞した「火垂るの墓」は何度もみても泣ける(ただしアニメ版)。 ところで・・・冒頭のCMは、哲学者の有名どころはソクラテス、プラトン、ニーチェ、サルトルと言