人類学とは何か(ティム・インゴルド 亜紀書房)「人類学とは何か」(ティム・インゴルド 亜紀書房) 「寮のハウスマスターってどんな仕事ですか?」と問われたら、どう答えるか? どんな「仕事」か?ではないけど、ひとつ言えそうなのは、「アイデンティティ構築への人類学的アプローチ」なのだろうということ。 手法として使われるのは人類学のまなび方である「参与観察」ではないかと。 そして「参与観察」的アプローチが 学校⇒公営塾⇒寮⇒サードプレイス(阿賀町で言えば風舟等) という円状に連なっていく外側になるほど、実際に行われていることだし、 それがプロジェクト的な場においては「ジェネレーター」と呼ばれるものとなるだろう。 その中でも特に、寮の「ハウスマスター」という立場は、業務の性格上、そのようなアプローチにならざるを得ない。 ~~~本書より引用 私たちは人々についての研究を生み出すというよりも、むしろ人々