2017年12月に初めて動画投稿した「トウキョウダイバアフェイクショウ」がいきなりニコニコ動画の殿堂入りを果たして以来、群雄割拠のボーカロイドカルチャーの中でも異端の存在として注目を浴び続けているボカロP・ツミキ。2021年2月3日にリリースした初のフルアルバム『SAKKAC CRAFT』は、とんでもなく情報量の多いトラック、その中から突き抜けてくる美しいメロディ、繊細な感性と独自の言葉選びが光る詞世界、細部までこだわったジャケットビジュアル&歌詞カードデザインに至るまで、ツミキをとことん堪能できる作品だ。彼にとって初だというインタビューにて、その音楽ルーツやクリエイターとしての美学、信念に迫る。 ――初のフルアルバム『SAKKAC CRAFT』、リスナーの方から多くの反響があるのではないでしょうか。 ツミキ:はい、ありがたいことに。形となった自分の作品を誰かに手に取っていただけるっていう