アイヌ民族の権利確立や国民理解に関する政策を話し合う、政府のアイヌ政策推進会議のメンバーに、しらおいイオル事務所「チキサニ」の学芸員、能登千織さん(26)が選ばれた。「アイヌの若者代表として、自分たちの未来をしっかり考えたい」と話している。 能登さんは白老町で和人(シサム)の父とアイヌの母との間に生まれた。進学した苫小牧駒沢大学でアイヌや海外の先住民族の文化を学び、卒業後は白老町役場に就職。イオル(アイヌの伝統的生活空間)再生事業に携わり、民族の現状を伝える講演活動も。 道アイヌ協会の加藤忠理事長(白老出身)、高橋はるみ道知事、平野博文官房長官らが名を連ねるメンバーの中で、能登さんは最年少。当初は戸惑いもあったというが、「唯一の強みは自分自身がアイヌであること。アイヌの目線で感じてきた課題や要望を伝えられたら」と意欲を見せる。 大学2年の時、ハワイの先住民族と交流し、自分たちの言語、踊りを