西洋と東洋の融合をテーマとした美術展「ユーラシア(Eur-Asia)」の開催を夢見る、キュレーター渡辺真也によるブログ。 森達也さんは、かつて鈴木邦男さんとの対談の中で、「主語が複数になると述語は暴走する」と言っていたらしい。とても的を得た指摘だと思う。 現在の「日本」は、みな自分の意見を第三者的な立ち位置に一旦置いて、物事を批判する、という形を取る場合が多いと思う。ネット右翼などが良い例だと思うが、多くの人が一斉に第三者的立ち位置、すなわち「みんなこう思っている」「世論調査の結果はこうである」という安全圏と一体化しながら、物事を批判する。朝青龍批判しかり、イラクで人質となった3人に対する自己責任論しかり。お笑いを見ながら、隣の人の顔を伺いながらみんなで一斉に「引く」、とか、もう新興宗教のようなメタレベルでコミュニケーションが進行している様な状態があるのではないか。お笑いを見ていたら、自分