愛媛県内で初めて、ICタグ採用による図書館情報システムを導入した大洲市の「大洲市立図書館」が完成し11日、落成式が行われた。ICタグによって自動貸し出しや返却ができ、事務処理の簡素化や出入り口に設置したゲートでの盗難防止などに威力を発揮する。 この日の式典には、市や工事関係者ら86人が出席し、神事やテープカットを行った。前図書館の老朽化に伴う改築で、平成19年8月に同市東若宮に用地を取得し、同11月に着工。昨年10月に完成し、情報システムの構築など開館への準備を進めていた。 総事業費は約11億5250万円。3362平方メートルの敷地に建てられた図書館は、鉄筋コンクリート造り一部木造2階建て(延べ床面積2226平方メートル)。これまでの図書館の約4倍の床面積があり、蔵書数は現在は約9万冊だが、16万5000冊の収蔵能力を誇る。 新図書館にはICタグが導入されたほか、AVコーナーを新設。音楽や