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ブックマーク / sessai.cocolog-nifty.com (4)

  • 「構造改革」は未だ成らず。 - 雪斎の随想録

    ■ 小泉純一元郎総理が引退を表明した。 雪斎は、今でも、小泉「構造改革」路線の熱烈な支持者である。小泉「構造改革」路線の核は、「国家に依存し、寄生する精神」を退場させることにあった。そうしたことを説明するのに、「市場経済原理主義」云々という話は、意味はない。福沢諭吉が説いた「一身独立して一国独立す」の大義に忠実であったのが、小泉「構造改革」路線の性格である。雪斎は、「他人に依存する(させる)福祉」批判を言論の出発点にしていたので、その点では「独立自尊」教徒とはいえるかもしれない。小泉純一郎という政治家は、そうした雪斎の信条には適合していたのである。 ところで、民主党の政治標語は、「国民の生活が第一」である。だが、雪斎は、「国民の『生活』が第一」というのは、来は誤りであると思っている。語られるべきは、「国民の多様な『活動』が第一」なのではないか。人々は、自分の「活動」の機会を生かせればこそ

    「構造改革」は未だ成らず。 - 雪斎の随想録
  • 予備選挙の効用 - 雪斎の随想録

    ■ 結構なことである。もっと大々的にやればよろしい。 □ 全都道府県で予備選=任期途中では初-自民総裁選 9月6日19時45分配信 時事通信 自民党総裁選で、全国の47都道府県連が党員・党友投票による予備選を実施することが6日、時事通信社の調べで分かった。同党によると、総裁が任期中に欠けた場合の総裁選で、全都道府県連が予備選を行うのは初めて。党員・党友参加のオープンな形で総裁選を盛り上げ、次期衆院選にもつなげようとの思惑がうかがえる。 昨年の総裁選では、福島、茨城、群馬、山口、福岡の5県が幹部らの話し合いで支持候補を決めたが、今回は党員・党友参加の予備選に転じた。 今回の総裁選は、党所属国会議員各1票の387票と、各3票が割り当てられる都道府県連の141票を合わせた計528票で争われる。 予備選の投票方式に関しては、東京都連や福岡県連など11都県で、1位の候補が3票すべてを獲得する「総取り

    予備選挙の効用 - 雪斎の随想録
    nomuri7
    nomuri7 2008/09/07
    >雪斎が尊敬する多くの政治学者は、政治家の仕事には然るべき敬意を払っているのである。逆にいえば、自分を高みにおいて、政治家に茶々を入れるだけの政治評論の質は、決して高くない。
  • 毎日新聞のコラム - 雪斎の随想録

    ■ 雪斎と同じことを考えていた方がいたようである。 □ <発信箱>保守論壇の人々=与良正男(論説室) 2007年10月8日 毎日新聞 「リベラル派のあなたから評価されてうれしい」。安倍晋三前首相からこんな電話をもらったのは昨年10月だった。首相就任直後、安倍氏がこれまでの持論を抑え、日中、日韓首脳会談を実現させたことを私は欄で高く評価した。それを読んでの電話だった。 安倍氏はこうした「気配り電話」を年中、かけていたのだろう。「いい人」なのだなあと思ったものだ。 先月初めには安倍氏は決して「戦う政治家」ではなく、質は調整型の人だとも書いた。辞任表明はその翌週。結局、参院選大敗という状況を乗り切るには、いい人過ぎたのだと今思う。 月刊誌などにあふれる保守論壇の人々の「安倍」論をかいつまんで言えば、「戦後レジームからの脱却」路線はまったく正しかったが、徹底しなかったからだめだったということに

    毎日新聞のコラム - 雪斎の随想録
  • 国際政治学の教科書 - 雪斎の随想録

    ■ どの世界でも「教科書」を書くのは、斯界の第一人者の証明である。たとえば、国際政治学の世界であれば、次の三つは間違いなく当代の「教科書」である。 ① ジョセフ・S・ナイ・ジュニア、 『国際紛争―理論と歴史』(田中明彦・村田晃嗣共訳) ② 中西寛、『国際政治とは何か―地球社会における人間と秩序』(中公新書) ③ 藤原帰一、『国際政治』(日放送協会出版) ①は、邦訳書であるけれども、原典が改訂されるたびに邦訳も改訂されている。故に、ジョセフ・S・ナイという国際政治学者の「最新の思考」に触れることができる。それは誠に意義深い。 ②は、初めて読んだ折、高坂正堯門下の「ブラームスの交響曲第一番」であると直感した。確かに、この書は、中西教授の師、高坂正堯教授の香りを伝えているけれども、それでも「冷戦後」の時代状況に即した中西教授の思考が瑞々しく反映された書である。ブラームスが「古典派」の香りを引き

    国際政治学の教科書 - 雪斎の随想録
    nomuri7
    nomuri7 2007/05/02
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