「料理人という仕事」大変楽しく読ませていただきました。限られた紙幅のなかでまだ語れていないことがたくさんあると思われますが、独立する際どこでお店を構えるか、について何か一言あればお伺いしたいです。 というのも、稲田さんの経歴をみると鹿児島で生まれ、京都で学生生活を過ごし、今は中部を拠点に活動をされています。 東京などで修行を積み、地元に帰ってそこで自分のお店を持つというケースも多いかと思いますが、稲田さんはそのようなことを考えたこともありましたか? 弊社は、現社長である武藤が地元の岐阜で始めた一軒の和食店からスタートしました。僕はそこをオープンからしばらく手伝うということで参加したのですが、結局そのままずるずると居座り、気が付けば今に至る、という感じです。 その店は当初、名古屋で始める予定もあったのですが、やはり最初はなるべく地縁血縁に頼れるに越したことはないだろうという判断で、武藤が高校