2021年12月2日、18頭のハナゴンドウが入江に追い込まれた(@Life Investigation Agency/Dolphin Project) 今「動物愛護」に関する考え方が世界中で急激に変化しつつあります。地域や文化、人によって価値観が大きく異なる問題で、絶対唯一の解はありませんが、世界が急速につながりゆく今、日本で暮らす私たちも一度考えてみる時期に来ているかもしれません。 そこで今回、海外では注目されてきたものの日本ではあまり報じられない、和歌山県太地町におけるイルカ猟について取り上げます。猟の現場に毎日のように立って調査をしているヤブキレン氏による寄稿です。 【写真】イルカ猟の実際とは? 私は2010年に立ち上げた環境保護・どうぶつ保護を目的としたNGO団体「Life Investigation Agency (LIA)」の代表を務めており、日本国内における自然環境やどうぶつ