ゴミ収集車を街の眼にする。そんな取り組みが、神奈川県藤沢市で進められている。 市街地の環境情報を収集したいが、街の至るところに観測ポストを設置するのにも限界がある。ならば、移動体にセンサーをつけたらどうか。発想の転換で着目したのが、毎日街をくまなく巡回する「ゴミ収集車」だった。 IoT技術を活用し、街の環境情報を測定・データ収集する「スマート藤沢プロジェクト」。その推進役を担う、慶應義塾大学 環境情報学部の中澤仁准教授に狙いを訊く。 データを集める難しさ 環境情報学部は、さまざまな学問の叡智を結集して実社会の課題を解決すべく、1990年に開設。中澤准教授は主にスマートシティなどの研究をしている。その定義によると「スマートシティとは空間から情報を収集・処理して、もう一度空間にフィードバックすることで、人間が便利になったり、楽しくなったり、安心・安全を享受できたりするもの」。その中では、IoT
![ゴミ収集車をまちの“眼”に――藤沢市のIoT活用例](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/dcfd871ccb1c3d6429055fd5fda1e8b57a62f501/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fascii.jp%2Fimg%2F2016%2F10%2F21%2F546291%2Fl%2F04434d048f2151ee.jpg%3F20200122)