ライス大学研究チーム、GPUを使わずにディープラーニングを高速化するアルゴリズムを開発:行列の乗算ではなく、ハッシュテーブルで解決可能な探索問題に ライス大学のコンピュータサイエンス研究者チームが、GPUのようなアクセラレーションハードウェアを使用することなく、ディープラーニングを高速化できるという「Sub-Linear Deep Learning Engine」アルゴリズムを開発した。
Web技術の標準化を行うWorld Wide Web Consortium(W3C)は2019年12月5日(米国時間)、プログラミング言語「WebAssembly」の標準化を完了し、コア仕様をW3C勧告として公開した。Webブラウザで実行できるコードを作成できる、「HTML」「CSS」「JavaScript」に続く4つ目の強力な言語だと、W3Cは述べている。 WebAssemblyは、ポータブルな低レベル言語であり、Webブラウザを含めモダンプロセッサに向けたもの。モダンプロセッサと組み合わせた場合、コードサイズが小さくなり、効率的に実行できるよう設計されている。 「WebAssemblyは、オープンWebプラットフォーム技術で実現できるアプリケーションの幅を広げる。機械学習やAIが一般化する中、ユーザーの安全性を損なうことなく、高パフォーマンスアプリケーションをWebでも使えるようにする
Microsoft Security Response Centerは2019年11月7日(米国時間)、オープンソースのシステムプログラミング言語「Rust」をMicrosoft社内でどのように利用しているのかというテーマで、同社「Hyper-V」チームのソフトウェアエンジニア、アダム・バーチ氏の記事を公開した。 バーチ氏は、最近担当することになった実験プロジェクトでの経験を基に、Rustを使った開発について解説や意見、期待を述べている。 この実験プロジェクトは、Windowsコードベースの低レベルシステムコンポーネントの1つを、Rustで書き換えるというもの。Rustは、C++に代わるメモリ安全な言語として採用された。 プロジェクトはまだ終了していないが、Rustを使った開発は、全体的に建設的な経験といえるとバーチ氏は述べている。「C++コードベースのセキュリティ脆弱(ぜいじゃく)性につ
ノースカロライナ州立大学の研究チームが、ディープラーニング(深層学習)ネットワークのトレーニング時間を、精度を損なうことなく60%以上短縮し、新しい人工知能(AI)アプリケーションの開発を加速する「Adaptive Deep Reuse」(適応型深層再利用)という手法を開発した。 同大学のコンピュータサイエンスの教授を務め、論文の共著者であるXipeng Shen氏は次のように述べている。 「新しいAIツールの開発で直面する最大の課題の一つが、ディープラーニングネットワークのトレーニングだ。このネットワークがアプリケーションに関連するデータパターンを特定し、それに反応できるようにするために、多くの時間とコンピューティングパワーが必要だ。われわれはこのプロセスを迅速化するAdaptive Deep Reuseという手法を考案した。この手法を使うと、精度を落とさずにトレーニング時間を最大69%
Windows 10の中で、Linuxを動作させるWindows Subsystem for Linux(WSL)では、フル機能のコマンドやコマンドインタープリター(シェル)を利用でき、高度なコマンドライン機能を持つ(WSLのインストール方法については、「第1回 Windows 10標準Linux環境WSLを始めよう」参照のこと)。 WSLにUbuntuをインストールしたら、マニュアルの日本語化などを行おう。 WSLの基本設定 「パッケージのインストール」と「日本語対応」 Linux/UNIXでは、基本的な利用方法は、オンラインマニュアルをmanコマンドで検索して行う。コマンド名が分かっているなら、「man bash」などのようにmanコマンドに引数としてコマンド名を付けて実行する。 コマンド名が分からない場合には、キーワード検索を行う。例えば、「man -k editor」という感じだ。
Microsoftは2019年3月21日(米国時間)、Pythonの静的型チェック機能を提供する「Visual Studio Code」(VS Code)プラグイン「Pyright 1.0.0」をオープンソースのMITライセンスで公開した。同23日には多数のバグを修正した「Pyright 1.0.1」を公開している。 Pyrightは、「mypy」のような既存のPython型チェッカに存在する難点に対処する目的で開発された。特徴は次の通り。 高速処理 Microsoftによれば、Pyrightは、Pythonで書かれたmypyなどの型チェッカよりも5倍以上高速だという。Pyrightの想定用途は、大規模なPythonソースコードの型チェックだ。“ウォッチ”(監視)モードで動作し、ファイルの変更を検知すると、高速な差分更新を実行する。 Python環境に非依存 関連記事 機械学習関連で最も人
機械学習アルゴリズムに見えない課題あり、米大学の研究者が指摘:AIというブラックボックス解明に一役 メリーランド大学のコンピュータサイエンス研究グループが、機械学習アルゴリズムを改善するための新しい有望なアプローチを開発した。意味のない入力に対して、回答しないアルゴリズムが必要なのだという。 米メリーランド大学は2018年11月5日(米国時間)、同大学のコンピュータサイエンスの研究グループが、機械学習アルゴリズムを解釈するための新しい有望なアプローチを開発したと発表した。ベルギーのブリュッセルで開催された「2018 Conference on Empirical Methods in Natural Language Processing」で同大学の准教授であるJordan Boyd-Graber氏が率いる研究チームが発表した「Pathologies of Neural Models Ma
ディープラーニングの欠点をカバー、多変量データを短時間観測して将来動向を高精度予測――東京大学の研究グループが新理論を構築:短時間多変数の結果を長時間小変数に変換 ディープラーニングでは大量の教師データを集めることが前提となる。だが長期間にわたって時系列データを集めることは難しい。東京大学生産技術研究所の合原一幸教授らの研究グループは、多変数からなる過去の動向を短時間観測したデータを使って、この前提を崩す研究成果を発表した。遺伝子発現量や風速、心臓疾患患者数などの実際の時間データに対して予測を行い、有効性を確認したという。 東京大学生産技術研究所の教授である合原一幸氏らの研究グループは、多変数からなる過去の動向を短時間だけ観測したデータから、ターゲット変数の将来の動向を高精度に予測する新しい数学的基礎理論を構築した。 一般に、生体や経済、電力網のような複雑系では、多数の変数が複雑なネットワ
「Google Cloud Platform」で「NVIDIA Tesla V100 GPU」の正式提供を開始:機械学習で優れた性能を発揮 Googleは、「Google Cloud Platform」に含まれる「Compute Engine」「Kubernetes Engine」「Cloud Machine Learning Engine」「Cloud Dataproc」において、NVLinkをサポートする「NVIDIA Tesla V100 GPU」の正式提供を開始した。 Googleは2018年8月28日(米国時間)、「Google Cloud Platform(GCP)」において、GPU間の接続方式であるNVLinkをサポートする「NVIDIA Tesla V100 GPU(以下、V100)」の正式提供を開始したと発表した。 GCPのうち、インフラサービスの「Google Comp
マイクロソフト、AI研究者向けに“10万件”のデータセット「MS MARCO」を無償公開:認知システム開発、汎用AI研究の推進に向け マイクロソフトが、AIシステムの訓練に使える10万件のデータセット「MS MARCO」を公開した。匿名化された実際のデータを使った質問と回答のセットが含まれ、AIを用いた認知システムの開発を支援できるという。 米マイクロソフトは2016年12月16日(米国時間)、AI(Artificial Intelligence:人工知能)研究者向けに10万件のデータセット「MS MARCO」(Microsoft MAchine Reading COmprehension)の無償提供を開始した。MS MARCOは、匿名化された実際のデータを使った質問と回答をセットにした例となるデータセットで、AIを用いて人間のように質問を読んで回答できる認知システムの研究や開発に利用でき
解説 Unicodeは、従来のシフトJISコードでは表現できなかった異体字やめったに使わないような文字も利用できるなど、利便性が高く、最近ではUnicodeを使った文書の作成が一般的になっている。 Windows OSでUnicode文字を入力するには、OSに標準で付属している[アクセサリ]-[システムツール]-[文字コード表]アプリ(Windows 8.1以降なら[Windowsアクセサリ]-[文字コード表])を使うか、IMEの入力支援機能などを使うのが一般的である。 だがUnicodeの文字コード番号(「U+3042」や「U+29E49」など)が分かっているならもっと簡単な方法がある。キーボードショートカットによるUnicode入力支援機能を使うのである。本TIPSではその方法を紹介する。またこの機能を使うと、既に入力されている文字のUnicode番号に簡単に逆変換することもできる。
文字情報技術促進協議会が「IPAmjPUPフォントVersion 001.01」を公開。IPAが整備した約6万種の漢字の異体字を外字を使わずに扱える。 文字情報技術促進協議会は2015年11月17日、情報処理推進機構(IPA)が推進する「文字情報基盤導入テクニカルスタディ」に定められている「文字情報基盤暫定私用コード1」に沿ったマッピングテーブルと対応フォント「IPAmjPUPフォントVersion 001.01」を公開した。「IPAフォントライセンスv1.0」に基づき配布する。 同フォントは、異体字を区別するのにIVS(後述)が必要な文字と「ISO/IEC 10646」で符号化が完了していない文字を、既存のIPAmj明朝フォントに対して、文字情報基盤「暫定私用コード1」の符号位置に追加実装したもの。文字情報基盤が整備した約6万種の漢字の異体字全てを、外字を使わずに扱える。 IPAは、国や
私のエバンジェリストとしての活動は、マイクロソフトの最新技術を、セミナーや記事やWebなどで紹介し、広く技術啓発を図ると同時に、モバイルやクラウドを生かしたソリューションを開発されるISVさま向けに最新技術を啓発させていただき、導入のお手伝いをさせていただくことがメインです。その他、場合によっては、Webやモバイル開発者のコミュニティ、スタートアップ企業が主導するハッカソンや、大学の担当講義でPoC(Proof of Concept:概念実証)を指導させていただくことなどもあり、多岐にわたっています。 印象その1「何か、マイクロソフト古くない? いまだにPCがメインなんだよね?」 そこで多くの若手のWeb開発者やモバイル開発者と話す機会もあるわけです。一応テクニカルセッションの提供や講義を担当している関係で、さすがに直接はこのような言葉はいただきませんが、このような印象を持たれている方も多
対象OS:Windows 7 / Windows 8 / Windows 8.1 / Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2012 / Windows Server 2012 R2 ●システムの負荷が重いかどうか調べるには? Windows OSを使っていると、システムが平常時と比べて非常に“重く”なり、例えばマウスやキーボード入力などへの応答が遅くなったり、極端な場合は無応答になったりすることがある。 このような場合は、タスクマネージャーを起動してどのプロセスが重いのかを調べたり、リソースモニターやディスクのLEDランプなどを見て、ディスクの入出力などが非常に増えてシステムの負荷になっていないかどうかを調べたりすることになる(操作手順は次の関連記事参照)。 関連記事: TIPS「負荷の大きいプロセスを特定する方法」 関連記事: TIPS「リソー
Linuxはサンバ(Samba)で踊る――WindowsとLinuxのファイル共有のいま:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(25)(1/2 ページ) 前回は、ネットワーク上を流れるパケットをキャプチャすることで、同じまたは異なるバージョンのWindows間のSMBネゴシエーションの様子を明らかにしました。今回は、同じ方法でWindowsとLinux間のSMBファイル共有の様子をのぞいてみましょう。 連載目次 LinuxにおけるMS-SMB2(SMB2/SMB3)への対応は着々と 前回(ファイル共有プロトコル、SMBとCIFSの違いを正しく理解できていますか?)までの話で「Server Message Block(SMB)」と「Common Internet File System(CIFS)」の関係については、理解していただけたと思います。 おさらいしておくと、
携帯電話やスマートフォンなどで広く使われている絵文字は、その代表的な字形がUnicode規格で標準化されているが、それをカラー化したOpenTypeのカラーフォントも普及しつつある。カラーフォントは携帯電話やiOS、OS X、Androidなどすでにさまざまなプラットフォームで利用できるが、Windows 8.1でもカラーフォントが利用できるようになった。 連載目次 「カラーフォント」とは、携帯電話やスマートフォン(スマホ)などでよく使われる色付きの「絵文字」をフォントセットとして定義したものである。従来から携帯電話やスマホ、インスタントメッセージングソフトウェアなどでは、感情やさまざまな物事、事柄などを表すために顔文字やエモティコン(感情を表すアイコン)などが使われているが、これらを1つの記号(アイコン)にしたものが絵文字である。代表的な絵文字は文字コードとして標準規格化されているが、そ
オープンストリームがChromecast対応iOS/Androidアプリ開発技術を確立できた理由:DRM、ストリーミング、ネイティブ/HTML5の高い技術力が必要 Chromecastは、「YouTube」「Google Play ムービー& TV」などのインターネット上の動画コンテンツを簡単にテレビ画面で楽しめる小型の端末。USBメモリほどの大きさで、テレビのHDMI端子に差し込んで使う。グーグルが開発・販売し、日本国内では2014年5月28日に発売を開始している。 Chromecastは、低価格でありながら大画面に耐え得る高画質と著作権保護技術(DRM)に適合した動画を再生する機能を備えているため、コンテンツビジネスを展開する事業者からも大きな注目を集めている。特に日本でも人気が高まりつつある定額制の動画配信サービスでは今後Chromecast対応が求められる可能性が高い。 一方、Ch
iOS SDK開発でOSSライブラリを使う際の基礎知識:生産性ガチアゲなオープンソースiOSライブラリ(1)(1/2 ページ) ゼロからiOS SDK開発を始める新規開発者でも超高速・高品質な開発を可能にするオープンソースのライブラリを目的別に紹介していく連載です。実際にライブラリを組み込みながら技術的な側面も合わせて詳細に説明していきます。初回は、OSSライブラリ活用の基本とUI系を中心にライブラリを16個紹介します。 OSSライブラリを活用した超高速・高品質な開発方法 オープンソース(以下、OSS)のライブラリを活用して開発を行うと、ライブラリ未使用の場合に比べて生産性、品質ともに圧倒的な違いが出ます。本連載では、ライブラリの種類、使い方、メリットなどを、実際に動くコードと一緒に解説していきます。 近年、iOS(iPhone、iPad)アプリ市場が急速に発展し、アプリ開発者は変化する状
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く