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ブックマーク / atomica.jaea.go.jp (22)

  • ホルミシス - ATOMICA -

  • 環境放射線の測定法 (09-01-05-03) - ATOMICA -

    <概要> 環境放射線及びその測定法には様々なものがある。環境中に存在する代表的な放射線はγ線で、γ線用測定器として、GM管、電離箱、NaI(Tl)シンチレーション検出器、ゲルマニウム半導体検出器、及び熱蛍光線量計(TLD)が広く用いられている。測定の目的、放射線の種類によって適した測定器、測定法は異なる。 <更新年月> 2004年08月 <文> 1.各種放射線の測定法、測定器の種類 環境放射線にはα線、β線、γ線、宇宙線など色々な種類があり、測定する物理量にも、空気吸収線量(率)、フルエンス(率)、電離量など様々なものがある。また、放射線の種類によって、ある測定器では測れるが別の測定器では測れないという場合もある。そのため、測定目的や対象とする放射線の種類に応じて適切な測定器・測定法を選択しなければならない。ガイガーカウンター(GM管、またはGM計数管)1つで全ての放射線をうまく測定する

  • 放射線ホルミシス (09-02-01-03) - ATOMICA -

    <概要> 放射線ホルミシスとは、高線量では有害な放射線が低線量では生物活性を刺激する、あるいは“適応応答”と呼ぶ後続の高線量照射に対する抵抗性を誘導するなどの現象をいう。近年、分子、細胞レベルから個体レベルまでの多様な放射線ホルミシス現象が見出され、研究が進められている。電力中央研究所の最近(2003年)の研究成果にもふれる。 <更新年月> 2004年08月 <文> 1.はじめに 高線量の放射線は、急性放射線障害や発がんなどの障害を引き起こす。従来、放射線生物影響に関する研究は、“放射線はすべて、どんな低い線量でも生物に対して障害作用をもつ”との“常識”に沿って行われてきた。ところが、膨大な障害研究の中に埋れていたデータの見直しなどから、1980年代に入って、低線量の放射線はかえって有益な効果があるとの主張がなされるようになり(文献1,2)、これまでの“常識=パラダイム”にとらわれない新

  • JPDRの解体(1992年度以降) (05-02-04-10) - ATOMICA -

    <概要> 日原子力研究所(現日原子力研究開発機構)は、将来の商業用発電炉の廃止措置に備え、1981年から1986年にかけ解体技術開発を行い、この成果を我が国初の原子力発電試験炉として建設、運転されたJPDRに適用し、1986年よりJPDR解体実地試験として格解体を開始した。1991年度までの解体作業の内容および進展状況については「JPDRの解体」で述べている通りである。ここでは、1992年度より1995年度まで、すなわち1996年3月31日の解体終了までの経過とその成果を述べる。 <更新年月> 1998年03月   (データは原則として更新対象外とします。) <文> 1.JPDR解体実地試験の経過 1992年度には、制御爆破工法による放射線遮蔽体内側下部の解体撤去、使用済燃料貯蔵プールライニングの解体撤去、タービン建家内等の残存設備機器の撤去を行った。建家除染では、廃棄物処理建家

  • インドの高自然放射線地域における住民の健康調査 (09-02-07-02) - ATOMICA -

    <概要> インド、ケララ州のトリウム含有量の多いモナイザイト岩石地域は自然放射線(主としてγ線)のレベルが高く、平均的な値として住民の被曝線量は 3.8mGy/年であり 5mGy/年を超えるものは全体の約25%を占める。 バーバ原子力研究センターの調査によると、この地域の住民の乳幼児死亡率、出産児の性比、生殖能力(妊性)、染色体異常、先天性異常などについて放射線の影響は認められない。 <更新年月> 1998年05月   (データは原則として更新対象外とします。) <文> インド、ケララ州とタミールナヅ州の南西の海岸には主として、トリウムを高濃度重量%に含むモナザイトの沈積地帯がおよそ0.5kmの幅で250kmの長さにわたって続いている。その中でも最も高濃度(トリウム含量8〜10.5重量%)のモナザイト地域はケララ州の海岸のキロン区からアルピイ区にある55kmの長さの地域と、タミールナダ

    nono_sub
    nono_sub 2011/04/18
    但し約20mSv/年以上被曝しているグループでは、そのグループの人数が少ないので確実ではないが、それ以下の線量のグループと比べて、妊性は1番低く、幼児死亡率は最も高くなっている傾向がある。
  • ブラジルの高自然放射線地域における住民の健康調査 (09-02-07-03) - ATOMICA -

    <概要> ブラジル南部大西洋岸のモナザイト岩石地帯と海岸から内陸のミナスゲレス州の火山性噴出物地帯は自然放射線のレベルが高く、モナザイト地帯のガラパリでは個人被曝線量率が屋外と屋内とを併せて平均5.5mGy/年、範囲は0.9〜28mGy/年であり、ミナスゲレスのポソスドカルダスでは空間線量率が約245mGy/年に達する場所がある。これら高自然放射線地域の住民の末梢血リンパ球染色体異常は対照地域と比べて増えていた。しかし、健康への影響は認められなかった。 <更新年月> 1998年05月   (データは原則として更新対象外とします。) <文> (1)自然放射線のレベルと地質 ブラジルにはエスピリトサント(Espirito Santo)州及びリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)大西洋岸に沿って広がるモナザイト岩石地帯と海岸から内陸のミナスゲレス(Minas Gerais)州に向か

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    nono_sub 2011/04/18
    対照地域の0.98%に対して1.30%とガラパリの方が高くなっている( 表1 )。この染色体異常の原因は外部放射線よりもトリウムに由来する220Ra、212Pb、212Biの内部被曝であろうと推測されている。
  • 劣化ウランの健康影響 (09-02-03-11) - ATOMICA -

    <概要> 劣化ウラン弾は湾岸戦争、ユーゴスラビア、アフガニスタン、イラク戦争などで使用されたが、戦後、現地住民やイラクやユーゴスラビアの戦闘に参加した米軍兵士に、がん、白血病、免疫不全、慢性疲労など様々な体調不良を訴えるものが続出した。これらは「湾岸戦争症候群」、「バルカン症候群」と呼ばれ、劣化ウランとの関係が疑われている。ウランは毒性の強い放射性物質であり、劣化ウランのもつ放射線毒性や化学毒性から、その危険性を強く訴える人々がいる一方で、世界保健機関(WHO)や米国国防省などは「帰還兵や紛争周辺の住民の変調が劣化ウランによるものである、という科学的な証明がない」と否定的立場をとっている。 ウラン鉱山で働いていたヒトに肺がん発生率が高いことが知られているが、劣化ウラン弾の健康影響を立証するためには、まず、ウランによる汚染の状況を把握することが必要であり、病気の発生率との関係、その他複合要因

  • 胎児期被ばくによる影響 (09-02-03-07) - ATOMICA -

    <概要> 妊娠している母親が被ばくした場合には、その胎児に障害が現れることがある。これが一般に胎児被ばくによる影響と言われるものである。低線量放射線の身体的障害では、胎児の発生に対する影響が重要である。胚や胎児が数100mGy(数10ラド)を被ばくすると、胚死、奇形等を生じるが、それらの影響は胎児の発生時期に大きく依存している。ヒトで明確なデータが得られているのは、原爆被ばく生存者に見られる重度精神遅滞(知恵遅れ)であり、とくに妊娠8〜15週令が最も感受性の高い時期であり、16〜25週令がそれに次ぐことが知られている。胎内被ばくによる出生後の発がんリスクについては、可能性が示唆されているが、明確な結論を得るには至っていない。 <更新年月> 2001年03月 <文> 1.ヒトの胎児の発生 ヒトや哺乳類の受精は雌の卵管内で行われ、受精卵はその後子宮内に運ばれて子宮内膜に着床し、妊娠が成立する

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    nono_sub 2011/04/13
    妊娠している母親が被ばくした場合には、その胎児に障害が現れることがある。低線量放射線の身体的障害では、胎児の発生に対する影響が重要である。胚や胎児が数100mGy(数10ラド)
  • ICRP1990年勧告によるリスク評価 (09-02-08-04) - ATOMICA -

    nono_sub
    nono_sub 2011/04/13
    各臓器毎のリスク係数、胎児の影響。放射線による確率的影響には、被曝した人自身に発現する身体的影響(発癌)と子孫に現れる遺伝疾患、発癌などの遺伝的影響がある。
  • 放射線のリスク評価 (09-02-03-06) - ATOMICA -

    <概要> 放射線のリスク評価は、1970年代以降、国連科学委員会(UNSCEAR)や電離放射線の生物学的影響に関する委員会(BEAIR)等により、疫学調査の進展、放射線生物学研究の進展に基づき、5−10年ごとに見直しが行われている。この中で、国際放射線防護委員会(ICRP)は、1977年勧告で最初のリスク評価法を示し、1990年勧告でこの大幅な改訂により完成度を一段と高めた。現在、2005年勧告(案)で最新知見を取り入れて改訂が行われている。ICRP勧告以外でも、宇宙放射線の人体影響、事故時の環境影響解析、放射線被ばく補償等に関連して、放射線のリスク評価は今日幅広く実施されている。 <更新年月> 2005年03月 <文> 放射線のリスク評価は、防護の進展に伴い、「閾値のある放射線影響」から「閾値のない放射線影響(がん、遺伝、寿命短縮)」に対する防護へと重点が移された1950年代に端を発し

    nono_sub
    nono_sub 2011/04/13
    確率的影響の確率=がんの確率と見なすと、低線量・低線量率の放射線のリスク係数はICRP1990年勧告に基づき、5%/Sv又は0.005%/mSv、BEIR Vの評価はこれよりも高めで、1mSv/年の連続被ばくで0.006%である
  • 放射線被曝によるリスクとその他のリスクとの比較 (09-04-01-03) - ATOMICA -

    <概要> 現代社会の便益を享受する際、我々はそれに伴うリスクを回避することはできない。放射線の利用においても同様である。放射線は質的には生物にとって有害であることから、放射線の利用においてそのリスクがゼロであることが望ましいが、現実ではありえない。したがって、そのリスクをどの程度まで容認するかが問題となってくる。したがって、ICRPによって、他のリスクとの比較において放射線被曝によるリスクが容認されうるレベルになるように線量限度が決められている。放射線被曝によるリスク、産業生活のリスク、および日常生活のリスクについて対比的に示す。 <更新年月> 1998年12月   (データは原則として更新対象外とします。) <文> 1.はじめに 放射線は質的には生物にとって有害である。したがって、如何に安全に放射線を利用していくかが重要な問題である。しかしながら、放射線の利用あるいは原子力の利用

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    nono_sub 2011/04/13
    自動車とのリスク比較、実効線量1mSv/年を一般公衆の線量限度として勧告した経緯など
  • 原子力百科事典 ATOMICA

    ATOMICAは原子力に関連する幅広い情報を提供するインターネット上の百科事典です。 (最終更新日:2023年10月25日) 【お知らせ】 平成31年3月14日より、ATOMICAは国立研究開発法人 日原子力研究開発機構(JAEA)が運営しています。 【更新内容】(2023/10/25) ●天然の放射性核種 ⇒構成番号:09-01-01-02 を修正しました。 【更新内容】(2023/09/12) ●原子力用語辞書 ⇒構成番号:IAEA(国際原子力機関) を修正しました。 【更新内容】(2023/09/05) ●原子力用語辞書 ⇒構成番号:ECCS(非常用炉心冷却装置) を修正しました。 【更新内容】(2023/08/28) ●IAEAの情報交換と研究活動 ⇒構成番号:13-03-02-01 を修正しました。 【更新内容】(2023/08/28) ●国際原子力情報システム(INIS) ⇒

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    nono_sub 2011/04/13
    放射線の人体への影響
  • BEIR-Vによるリスク評価 (09-02-08-03) - ATOMICA -

    <概要> 米国科学アカデミー研究審議会の「電離放射線の影響に関する委員会:Committee on the Biological Effects of Ionizing Radiation (BEIR)」の1990年報告(BEIR-V)によれば、遺伝障害発生のリスクは、0.01 Sv、100 万人出生児当り平衡時で、常染色体優性異常が自然発生率の1%、先天異常は第一世代で10人、平衡時10−100 人、その他の異常はきわめてわずかである。 発癌の生涯リスクは全年齢の一般公衆の場合、ガンマ線 0.1 Sv、10 万人当り、白血病は男 110−女 80、白血病以外の全ての癌では 660−730 人、合計約800人の癌死亡が予測される。 胎児被曝による重度精神遅滞では、受胎8−15週が最も感受性が高く、1Gy当り43−48% である。 <更新年月> 1998年12月   (データは原則として更

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    nono_sub 2011/04/11
    癌毎のリスク。女性乳癌は0-14 才で被曝した群の相対リスクが最も高い。15才以上で被曝した群では、被曝時の年齢とともにリスクは小さくなる。40才以上での被曝による死亡リスクはきわめて小さい。
  • https://atomica.jaea.go.jp/data/pict/09/09040105/01.gif

  • ICRPによって提案されている放射線防護の基本的考え方 (09-04-01-05) - ATOMICA -

    <概要> ICRP(国際放射線防護委員会)は、専門家の立場から放射線防護に関する勧告を行う国際組織であり、永年にわたって放射線防護の基的な理念(考え方)とそれに基づく具体的な基準を勧告してきたが、科学的な知見が深まるにつれて、その内容は徐々に変遷してきた。1977年勧告では、放射線防護の三つの基原則として、(1)行為の正当化、(2)防護の最適化及び(3)個人の線量限度が導入され、その後の勧告においてもこの基原則に基づいて放射線防護の具体的指針が示されている。このうち、行為の正当化は「放射線被ばくを伴ういかなる行為も、その導入が正味でプラスの便益を生む」ことを求めている。また、防護の最適化は、「社会的・経済的要因を考慮に入れながら合理的に達成できる限り低く被ばく線量を制限すること」を求めるものである。個人の線量限度については、実効線量限度の概念が導入され、放射線被ばく影響に関する知見を

  • 旧ソ連における南ウラル核兵器工場の放射線事故(キシュテム事故など) (09-03-02-07) - ATOMICA -

    <概要> 南ウラル核兵器生産コンビナートにおいて、高レベルの放射性廃液による3つの汚染事故が1950年から1967年にわたって発生し、被ばく者の健康調査を行っていることが明らかになった。一つは、キシュテム事故と称する再処理施設で起きた高レベルの放射性廃液の入った液体廃棄物貯蔵タンクの爆発事故、つぎは、液体放射性廃棄物の開放貯蔵所として使用していたカラチャイ湖の沈泥に沈着していた放射性物質の再浮遊による汚染事故、そして、これらの事故にさかのぼって、核兵器生産コンビナートの稼動初期には再処理技術の完成度が低かったため、高レベル液体廃棄物をテチャ川などに投棄していたことによる下流地域の住民の被ばく事故である。 <更新年月> 1998年03月   (データは原則として更新対象外とします。) <文> 1.EURT事故(キシュテム事故) (1)概要 1957年9月29日に、南ウラルのチェリャビンス

  • 放射線のDNAへの影響 (09-02-02-06) - ATOMICA -

    <概要> 放射線に対して生体で最も防護すべき標的はDNAで、放射線はDNA主鎖切断や塩基への障害を起こす。鎖切断は一鎖切断と二鎖切断に分けられる。前者は正確に修復が可能であるが、後者は修正エラーや修正不能を起こし突然変異や細胞の死に結びつく。塩基への障害は直接に、あるいはDNAの誤修復などを介して、種々の突然変異をひき起こす。これは発ガンに関与したり、遺伝的影響に関係する。 DNAへの放射線作用は線質によって異なる。X線やγ線の様な低LET放射線では直接作用によるDNA鎖の切断と、間接作用による種々の塩基への傷害を起こす。また、中性子やα線などの高LET放射線による傷害のほとんどは直接作用が原因である。 しかしながら放射線による影響は、生体内の標的DNAが存在する環境(温度、酸素濃度、クロマチン構造)によって異なる。 <更新年月> 2004年08月   (データは原則として更新対象外

    nono_sub
    nono_sub 2011/04/05
    放射線に対して生体で最も防護すべき標的はDNAで、放射線はDNA鎖切断や塩基への障害を起こす。鎖切断は一本鎖切断と二本鎖切断に分けられる。前者は正確に修復が可能であるが、後者は修正エラーや
  • 年摂取限度(ALI) (09-04-02-14) - ATOMICA -

    <概要> 年摂取限度(ALI)とは、線量限度に等しい預託実効線量を与える放射性物質の体内への急性摂取量(または一回摂取量)である。年摂取限度は、20mSvの年平均実効線量限度に基づいて計算される。したがって、内部被ばくによる実効線量0.02(Sv)を、その摂取した放射性核種の線量係数e(50)(Sv/Bq)で割ることによりALI(Bq)が得られるという関係がある。 <更新年月> 2002年08月   (データは原則として更新対象外とします。) <文> 1.年摂取限度 年摂取限度(Annual Limit on Intake:ALI)とは、線量限度に等しい預託実効線量を与える放射性物質の体内への急性摂取量(または一回摂取量)である。ICRP(1990年勧告)は、いかなる1年間についても50mSvという限度つきで、年平均値20mSvを与える5年間100mSvの実効線量限度を勧告している。内

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    nono_sub 2011/04/03
    年摂取限度 ALI - 暫定基準値が適当かどうか
  • 内部被ばく (09-01-05-02) - ATOMICA -

    <概要> 放射線源が人間の身体内部に存在することに起因する被ばくを内部被ばくと呼ぶ。これは、放射性物質を含む空気、水、物などを摂取することにより放射性物質が体内に取り込まれることによって起こる。放射性物質が体内に取り込まれるときの経路には、(a)経口摂取、(b)吸入摂取、(c)経皮吸収の3通りがある。日常の生活の中で受けている内部被ばくの大部分は自然放射線源によるものである。 <更新年月> 2004年08月 <文> 1.内部被ばくとは 私たちは、放射線や放射性物質を取り扱うことを仕事としていなくても、日常の生活の中でいろいろな種類の放射線の発生源(放射線源)からの放射線を浴びている。私たちの身体がこのような放射線源からの放射線によって被ばくする場合、その放射線源が私たちの身体の内部にあるのか、あるいは外部にあるのかという点に着目して、被ばくの形式を二つに分けて取り扱うことにしている。す

  • 中国の高自然放射線地域における住民の健康調査 (09-02-07-01) - ATOMICA -

    <概要> 中国広東省陽江市の高自然放射線地域の住民約80,000人の被ばく線量は約6mSv/年である。被ばく線量約2mSv/年の対照地域の恩平および台山市の住民約80,000人と比較すると、がん死亡率(全がん)は有意には増加しない。遺伝性疾患と先天性異常の頻度は同程度である。ダウン症は前者の方が高頻度(通常の範囲内)であるが、これは母親の出産年齢の差によると解釈される。 <更新年月> 2002年10月 <文> 中国南部、広東(Guandong)省陽紅(Yangjiang)市の高自然放射線地域(HBRA:High Background Radiation Area)でも中レベル線量地域である麻地村などでは、建築材料であるレンガ、泥などによる影響のため屋内線量が高く(0.39μGy/時)、屋外線量の平均1.5倍である。このため放射線による外部被ばくは屋内に居る時間が線量に影響する。夏期は屋内