経営難から一部の特許売却などを検討していると伝えられていたノキア(Nokia)が約500件の特許を手放していたことが米国時間9日に明らかになった。 昨年実施されたノーテル資産の競売で、アップルらが40億ドル以上の金額で競り落とした6000件を超える特許権や、グーグルがモトローラの買収を通じて手に入れた約2万4000件の特許などと比べると、500件という件数やあわせて2200万ドルという売却金額は、それほど重要なものではないようにも思える。それでもこの取引のことが少し気に掛かったのは、ノキアから特許を手に入れたのが、ブリンゴ(Vringo)という一部で知られた会社だったためである。 このブリンゴという会社については、3月末にTechCrunchに掲載された寄稿記事で、「グーグルの検索事業を脅かすような特許を保有する会社」として紹介され、その翌週には株価が86%も急騰するというできごとがあった