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ブックマーク / projectitoh.hatenadiary.org (10)

  • 2008-12-14

    とはいえ、またすぐ入院するのだけれど。なんだかガンマ線ナイフというのを患部に当てるらしく、意味もなくわくわくしている自分がいる。CT、MRI、PET、骨シンチ、とありとあらゆる医療機器に放り込まれてきた自分ではあるが、今回は名前に興奮する。ガンマ線ナイフ。響きが大変素晴らしい。ガンマ線ナイフ。なんだかプログレッシヴナイフのような響きを感じる。他には重粒子線というさらにSFっぽい抗がんデバイスがあるのだけれど(千葉にあるらしいのいだが、保険がきかず、一カ所300万円近くするらしい)、わたしの症状はそちらの適応には向かないらしい。 退院している一週間の間にどれだけの映画が観られるのか。外に出る体力がメチャクチャ落ちているのでそうたくさんは観られないだろう。「エグザイル/絆」「WALL.E」「トロピック・サンダー」「地球が静止する日」「K-20」「ワールド・オブ・ライズ」あたりは行っておきたいと

    2008-12-14
    nopi
    nopi 2008/12/14
  • 「ダークナイト」のアニメ並みに制御された画面構築力について - 伊藤計劃:第弐位相

    諸事情あって、画像がえらく汚くてすんません。 さて、 Q:上の画像は「ダークナイト」の一場面です。それはどこでしょうか。 A:ゴッサム地方検事ハーベイ・デントのオフィスにいるゴードン警部です。 そうですね、で、問題は背景です。背景をよ〜く見てください。何が見えますか。ゴードンさんの後に、何が見えますか。そうです、ファイルキャビネットか棚か、とにかくか捜査資料のようなものが書架に並べてあります。この書架が問題なのです。汚い画像でわかりにくいかも知れませんが、センターやや右よりな手前のゴードンを境にしているんですが、わかりますか。 左半分が整頓され、右半分が乱雑になっているのが。 後々、トゥーフェイスに変貌する人間のオフィスで。 いやこれびっくり。これ見たときいの一番に思い出したのが押井守の名著「METHOD」。「パトレイバー2」のレイアウト(画面設計)集なんですが、その中で押井さんはレイ

    「ダークナイト」のアニメ並みに制御された画面構築力について - 伊藤計劃:第弐位相
    nopi
    nopi 2008/10/23
  • スチームじゃない - 伊藤計劃:第弐位相

    昨日の日記にリンクしてくれたid:win-sch:20081019:1224403158を読んだり、wikiの「スチームパンク」の項目を読んだり、復刊された「ディファレンス・エンジン」上巻のオビに書かれた「スチームパンクを生み出した」という記述を読んでいて、どうやら世間では何か重要なことが間違っているらしい、と気がついたのですが、それは何かというと、 「ディファレンス・エンジン」はスチームパンクじゃありません。 え?だって蒸気コンピュータの話でしょ?なのになんでスチームパンクじゃないの?スチームパンクじゃなきゃ何なのさ、と思う方がいらっしゃるかも知れません。まあどうでもいいっちゃ心底どうでもいい話なのは自分でも認めますが、それでも一応書いておくと、 「ディファレンス・エンジン」はサイバーパンクです。 そもそも、スチームパンクという語はどうして生まれたか。これは在るの後書きにしっかり書いて

    スチームじゃない - 伊藤計劃:第弐位相
    nopi
    nopi 2008/10/20
  • Watch the world burn. - 伊藤計劃:第弐位相

    そうとも! 教会のなかじゃ、ゲスな事を想像しろ! ホワイトハウスにゃ、正直さを教えてやれ! 会ったこともない奴に、 使われてもいない言葉で手紙を出せ! 子供の額にゃ、ヒワイな文句を書きなぐれ! クレジットカードを捨てて、ハイヒールを履け! 精神病院のドアは開いてるぜ! お上品な郊外を、殺人と強姦で埋め尽くせ! 聖なる狂気よ! 快感よ満ちよ!あらゆる街路に! 笑え、そうすりゃ 世界も一緒に笑うぜ! 「バットマン:アーカム・アサイラム」 「パトレイバー2」以来だろうか。 これほど自分の魂にぴったりくる映画は。 他の人がどうかは知らないけれど、フィクションという手段で自分は何が観たいのか、という自分が抱いてきた「気分」に、かなり精度の高い答えを提供してくれる種類の映画だ。 バートン版のジョーカーはおとぎ話の人物だった。というよりも、バートン版のバットマンはおとぎ話として作られていた。ニコルソンの

    Watch the world burn. - 伊藤計劃:第弐位相
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    nopi 2008/07/23
  • 2008-07-11

    ここ数年、変質してきたと言われるクローネンバーグの映画ではあるけれど、もちろん変わっていないことも幾つかある。そのひとつはセックスがまったくやらしくないということである。「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のチアリーダー場面(クロ様が奥さんと一緒に演技指導して、ヴィゴが「え、それリアル『人生狂騒曲』やんけ」とドン引きした場面ですよ!)などはエロというよりひどく陰惨な印象ばかりが残って、外してしまった芸人のネタのようなやるせなさというか、なんというかセックスの成れの果て、セックスの残骸を見せつけられているような趣が、そこにはあった。 「クラッシュ」に於いてジェームズ・スペイダーとデボラ・カーラ・アンガーが黒いシーツの上で交わる場面は、セックスと言うよりは交尾の観察とでも形容したいような趣があって、そこにはバーホーベンともキューブリックとも違った、えらく寒々しい、昆虫を観察するような視点があった

    2008-07-11
    nopi
    nopi 2008/07/11
  • 伊藤計劃:第弐位相 - 痩せゆく男

    「グッド・シェパード」のキーワードがなかったみたいなので、立てた。 グッド・シェパード これ、スカル・アンド・ボーンズの話でもあるのね。映画でこのネタ扱うのってはじめてじゃない?髑髏と骨って何よ?って人は下記wiki参照。根拠のない陰謀論の類いじゃないです。秘密結社というよりは仲良しサークルの凶悪版というか、兄弟杯のヤクザというか。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA まあ、トゥーレ協会云々はゴシップ、根拠が薄い陰謀論者のネタでしょうけど。 アメリカってこういうフィクションみたいな人間関係でほんとに動いているところがあるから笑ってしまう。 映画はゴッドフ

    伊藤計劃:第弐位相 - 痩せゆく男
  • 変態者 - 伊藤計劃:第弐位相

    金曜日に観に行ったのはシャブロル(「石の微笑」)。日曜日リドスコ(「プロヴァンスの贈り物」)。土曜日は? トランスフォーマーに決まってるだろうが! 「マイケル・ベイが人類にとってはじめていい事をした」と評判のトランスフォーマーであるが、確かに。mixiレビュー見ていたら「映像はすごいけど人間ドラマはスカスカ」「ハリウッド大作らしく脚の書き込みが甘い」 お前ら全員一生映画見なくていいよ!てか来てくれるな!特に人間ドラマ云々とオウムのように繰り返すオウム並みのおりこうさん! 訴えかける欲望の方向は「ガメラ2」や「3」ときわめて似通っている。つまり「怪獣が町中に + 大破壊 + リアル軍隊で応戦 = (゚Д゚)ウマー」という完璧なボンクラ方程式。大昔から変わらぬ「リアルなアレが観たい」。それ言うならハリウッドゴジラは?宇宙戦争は?断言するが、フェティシュの有無だ。エメリッヒはともかく、ミリオタ

  • 2007-08-02

    http://sanseido-eventhonten.hontsuna.net/article/1909082.html 円城さんとなんか喋ります。溶けながら。よろしければどうぞ。 Boy's Surface読んでから、何も書く気が起きません。 デジャヴ(DVD) The Bourne Ultimatum Original Soundtrack(CD) エル・アレフ(なんか別の短編集と内容が被っている気が・・・)。 「デジャヴ」はどこにも書いていないけれど、実はトニスコと脚家とカイマーのコメンタリーつき。「監視の窓」ってやつがそれ。変な名前つけられてもコンテンツの中身がわからなきゃしょうがないじゃん。「あ、コメンタリーないのか。買うのやめた」ってDVD,俺けっこうあるんだけど。 ボーン音楽はなんかオケがリッチになって、音にふくらみが出た分ソリッドさがなくなった感じ。うーん、これがグリー

    2007-08-02
    nopi
    nopi 2007/08/03
  • 2007-07-19

    メタルギア20周年記念、だそうです。めでたいめでたい。 というわけで、パーティに行けることになったみたいです。しかし、当たり前ですが知り合い皆無状況がスーパー予想されます(私、MGOもやってなかったし、オフ会とかいうやつも、いままでネット見てきて一度も出たことがないので)ので、当日会場で杖ついて所在無さげにしている黒スーツに黒ナロータイの男を見かけたら、話しかけてやってくださいませ、当日出席なさるMGSファンの皆様。 前からちょっと気になっていた洋ゲーが、「Army of Two」というタイトル。日でも(嬉しいことに)PS3とX360で出るらしいので、多分買うと思うけど。 なぜかアイゼンハワー(軍産複合体の台頭を警戒する例の演説)の映像から始まる謎な構成のトレイラー。意味わかんない(いや、演説の内容はメジャーなのでヒアリングできなくても知ってますが)けど、アイクの演説をバックに展開する映

    2007-07-19
    nopi
    nopi 2007/07/20
    あとでみう
  • 2006-12-02

    http://d.hatena.ne.jp/shimasemi/20061202/1165077104 この文章に触発されて、いろいろ思考が沸いてきたので、ちょっと書いてみようかと。 「東西冷戦が終わってスパイ映画は作りにくくなった」 という話を書いている人がよくいます。ソ連、ひいては共産主義という悪役を失ったから、つまり大きな物語は死んだわけで、その他もろもろ。 さて、たとえば007シリーズを観てみましょう。007の敵は共産主義だったでしょうか。もちろん違います。スペクターだったり大金持ちだったりブードゥーだったり、そのバリエーションはさまざまですが、ソ連自体が悪役の007映画はほとんどありません。 確かに、50年代に書かれた原作小説はソ連が「敵」でした。ところが、ケネディとフルシチョフの「雪解け」がはじまった60年代に制作がはじまった映画では、ソ連が悪役の座には着いていないのです。00

    2006-12-02
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