基本的に暗殺ギルドの任務を請け負いつつ、たまに他のギルドにも顔を出すような生活を始めて一週間ほどが経過。やたらと隠密スキルだけが高くて、サクサク暗殺してくる自分を周囲も認めてくれるようになってきた。そして、とうとう暗殺ギルドの天敵であったアダマス・フィリダとかいう奴が退役したところを暗殺するという大役まで任せてもらえた。もちろん、先方の要望通り、切り落としたフィリダの指を、後任の執務室の机に入れてやりましたよ。もちろん、誰にも見つからずにね。私、有能。しかし、ここに来て有能さが恨めしくなる特別任務が発生した。 私の在籍している暗殺ギルドは、いくつかある拠点の一つであり、そこからギルドの情報が漏れているという噂は、しばしば漏れ聞こえていた。その結果、家族とも言うべき仲間達も殺されているようで、その解決に上層部が乗り出したのだ。そこで、拠点の仲間にも知らせない特別任務として、情報が漏れ始めた後