いまや、私たちの生活に欠かせないインターネットやスマートフォン。身の回りを見渡すと、家電や自動車、ビルや工場など、あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」の時代が到来している。 インターネットは多くの人々の生活や環境を大きく変えているが、一方で、IT(情報技術)リテラシーが低い人々は、その「果実」をいまだに得ることができずにいる。 そうしたなか、新興国であるバングラデシュでは、ITサービスに簡単にアクセスできるソフトウエアを展開するスタートアップが登場した。2015年に創業した「Hishab(ヒシャブ)」だ。 首都ダッカに拠点を構えるヒシャブ(筆者撮影) バングラデシュやドイツに開発チームをおき、社員数は約40人。バングラデシュではすでに160万人がヒシャブのサービスを利用しており、ミャンマーでも情報システムを手掛ける日系企業のリンクルージョンと提携してサービスを開始。利用料は月額