来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への日本の参加が3日、濃厚となった。12球団は同日、都内で実行委員会を行い、日本代表「侍ジャパン」を利用したビジネス展開を目指す事業部局を日本野球機構(NPB)内に設置することを決定。労組・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)側にも伝えた。4年40億円を超える収益が見込め、WBC不参加を表明した選手会が要求するスポンサー権に替わる財源が確保できる見込み。選手会は、4日にも大会参加を表明する可能性が高い。 リミット寸前で事態は急転した。12球団は「侍ジャパン」をNPBの事業として承認。島田利正国際関係委員長(日本ハム球団代表)は「NPB内に(侍ジャパンの)ビジネス面の組織をしっかり確立することで一致した」と説明した。 「侍ジャパン」は、球宴や日本シリーズの収益に頼ってきたNPBの新たな財源として、4月に常設した。商標登録を取り、4年単