ブラジルのセラ・ダ・カピバラ国立公園にすむ野生のヒゲオマキザルは、少なくとも3000年前から石を道具として使用してきた。しかも、その石器は時とともに変化してきたという。(PHOTOGRAPH BY TIAGO FALÓTICO) ブラジル、セラ・ダ・カピバラ国立公園にすむヒゲオマキザル(Sapajus libidinosus)は、3000年前から石を使って木の実を割っていたという研究結果が、6月24日付けの学術誌「Nature Ecology & Evolution」に発表された。アフリカ以外では、動物が石器を使った最古の証拠だ。 ヒゲオマキザルが硬い木の実や種子を割るために使用した丸い小石は、国立公園のさまざまな年代の地層に含まれていた。私たち人間以外の動物が道具を使用していた証拠は、過去にもいくつか見つかっている。最も古いのは、コートジボワールで見つかった4000年以上前のチンパンジー
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