5日朝、千葉県などにある京成線の送電設備3カ所から火花が出ているのが見つかり、京成電鉄は午前9時32分から京成上野―成田空港間など全線で運転を取りやめた。台風24号による強風で海水の塩分が電気設備に付着する「塩害」でショートした可能性もあるとみて、原因を調査している。 京成によると、5日午前7時43分ごろ、千葉市中央区の西登戸駅で停電が起き、京成津田沼―ちはら台駅間の運行がストップした。その後、みどり台駅(千葉市稲毛区)付近の踏切▽東中山駅構内(千葉県船橋市)▽国府台(千葉県市川市)―江戸川(東京都江戸川区)駅間の江戸川橋梁の3カ所で火花が確認され、運転の見合わせは全線に拡大した。 京成上野駅で足止めにあった新潟県三条市の会社員三沢浩行さん(57)は、3連休に合わせ、夫婦でカナダに旅行するため、京成線で成田空港まで向かうはずだった。「フライトの予定は午後4時半。早めに来ておいてよかった。ト