よみがえった「くろがね四起前期型」を見つめる小林雅彦代表理事(左)と修復スタッフ=24日午前、御殿場市 御殿場市のNPO法人「防衛技術博物館を創る会」(小林雅彦代表理事)は、戦前に日本が世界で初めて製造した量産小型四輪駆動車「くろがね四起前期型」を2年の歳月を掛けて復元した。70年以上の時を超えてよみがえった“幻の四輪駆動車”は、25日に同市神山の御殿場高原ホテル時之栖で一般公開する。 くろがね四起は1934年に陸軍からの要請で、偵察や連絡用の小型自動車として日本内燃機(日産工機の前身)の創業者、蒔田鉄司氏(1888~1958年)が設計。終戦まで改良を重ね4700台余りを生産した。 今回復元した前期型は、京都市の自動車修理会社「日工自動車」で保管されていた国内で唯一現存する車両。同会は2014年、修復して走らせることを条件に車両を引き取り、復元プロジェクトを立ち上げた。資金はインターネ