キューバの前国家評議会議長フェデル・カストロが死んだ。今日のメディアは、彼の治世や人柄を偲ぶ記事で一杯だ。生前には非難も多かった人物も、鬼籍に入ると賛美される。カストロの場合は社会主義革命を指揮したある意味独裁者なので、政治家としての側面は著述する側の立ち位置により評価が分かれるが、それでも彼が母国民にとって極めて大きな存在であったことや、野球をこよなく愛したことなどが温かい論調で述べられている。 その中で、興味深い追悼記事を見つけた。『ESPN』のMLBライラー クリスティーナ・カールによる”Never forget Castro’s legacy in Cuba, on and off the diamond”(選手として、政治家として、カストロがキューバ(球界)に残した足跡を忘れるな)で、賛美ではない野球人カストロ論なのだ。 五輪で2度の金メダル(92年と96年)と1度の銀メダル(0