それがどのようなものかを確認しよう。 フィリピン国家歴史委員会が、メトロポリタン・マニラのロハス通り、つまりフィリピンで一番有名な通りに「1942年から1945年の日本の占領下で虐待の被害にあったすべてのフィリピン人女性の記憶」のモニュメントを設置した事が議論を呼んでいる*1。不満を持っている人が多いようなのだが、韓国やアメリカに乱立している慰安婦像と、ロハス通りの“慰安婦像”には大きな違いがある事に注意して欲しい。ロハス通りの方は、碑文に非の打ち所が無い*2。 歴史記述の上で争点になっているようなことは、書いていない。そもそも“慰安婦像”とも書いていない。日本軍占領下で虐待の被害にあったすべてのフィリピン人女性を記憶するためにと書いてある。フィリピンで日本軍が強姦や住民虐殺を行なった事は多種多様な資料で裏づけされており、戦後の軍事裁判でも加害者は裁かれているので、虐待被害と言うと随分と遠