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ブックマーク / plaza.rakuten.co.jp/kngti (11)

  • 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2010.05.08 「~すべし」という命令と「~すべからず」という命令 (5) カテゴリ:歴史その他 なんのにあったのか忘れたので、違っているかもしれないが(したがって、実話かどうかは確認できない)、革命から間がない内戦中のある日のこと、当時、チェーカーの議長だったジェルジンスキーが会議中のレーニンに、「反革命」 分子として収監している囚人のリストを渡したという。 会議に没頭していたレーニンはメモに目を通したあと、×印のようなものをつけて、ジェルジンスキーに返した。メモを受け取った彼は、そこにある×印を見て、「処刑」 の指示だと思いこみ、リストにあった全員を即刻銃殺した。 ところが、あとで分かった話によると、実はレーニンには、日頃から目を通した書類にたんなる 「確認済み」 の意味で印をつける癖があったという。もっとも、いずれにしてもレーニンの指令で、多くの人間が 「反革命」 の罪により

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    norton3rd 2010/04/05
    中学生のとき馬籠の藤村記念館へ行った。当時は姪御さんどころか弟さんが存命で名物の五平餅を忙しそうに焼いていた
  • 「節分」ということで鬼の話など - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2010.02.02 「節分」ということで鬼の話など (4) カテゴリ:神話・伝承・民俗 「節分」 とは、ほんらい春・夏・秋・冬の季節の分かれ目のことであり、立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ前日を指す。いまでも正月のことを新春と呼ぶ習慣が残っているように、もとは春が新年のはじまりであって、旧正月と暦上の冬と春の区切りである節分はほぼ同時期になる。 ただし、立春が太陽の運行に基づいているのに対し、旧暦は基的に月の運行に基づいているから、正月と立春の関係はかならずしも一定しない。ときには、年が明ける前に立春を迎えて春になることもあり、そこから、明治に短歌革新を掲げた正岡子規により、「実に呆れ返つた無趣味の歌」 などとぼろくそにいわれた、古今和歌集巻頭のこんな歌も生まれている。 としのうちに 春はきにけり ひととせを こぞとや いはむ ことしとや いはむ たしかに、この歌の意味は、年のうちに春

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    norton3rd 2010/02/08
    『この二人がどうだったのかまでは、残念ながらほとんど知らない。』升田は確かに受けより攻めのヒトだが、『受けの大山』に比べりゃ誰でも(ry。初代若乃花は怪力で舞の海並の体格で巨漢力士を掴んで叩きつけた
  • フランクフルト学派の陰謀? - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2009.11.10 フランクフルト学派の陰謀? カテゴリ:思想・理論 最近というわけではないが、なんでも世間には 「フランクフルト学派」 による陰謀なるものが存在しているらしい。これを暴露し、世に警鐘を鳴らしているのは、京大の中西輝政教授や、ニーチェやショーペンハウエルの訳者でもある西尾幹二氏、さらには高崎経済大の八木秀次教授など、なかなかに錚々たる学者であり研究者たちである。 これは、こんなところやこんなところで見ることができるが、これを簡単にまとめると、戦後の急速な核家族化の進行と、それによる 「家」 制度や伝統的価値観の崩壊、「行き過ぎた」 男女平等や同じく 「行き過ぎた」 性教育、ジェンダーフリー思想の蔓延や 「性道徳」 の崩壊、そして離婚の増加や少子化といった現象も、どうやら日の社会と国家の破壊と革命をもくろんだ、恐るべき 「フランクフルト学派」 の陰謀なのらしい。 「フラン

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  • ピーターかペーターかペテロかピョートルか - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.11.27 ピーターかペーターかペテロかピョートルか (19) カテゴリ:仕事・翻訳 ヨーロッパ系の人名というものは、聖書などの古い書物に由来するものが多い。したがって、一見違うように見える名前も、元をたどれば同じということが多く、同じ人の名前が、その国の言葉によって様々に変化して呼ばれていたりする。 たとえば、カフカの 『審判』 の主人公であり、最後は理由も分からず二人の男に 「犬のように殺された」 ヨーゼフ・K のヨーゼフとは、英語ではジョゼフ、スペイン語ではホセ、イタリア語ではジュゼッペ (つまりピノキオを作ったおじいさん)、ロシア語ではヨシフ (スターリン!) となる。 この名前は、もとは聖書に出てくるアブラハムの子イサク (あやうく親父どのによって、神への生贄にされそうになった人) の子ヤコブのそのまた子であるヨセフや、イエス様の血のつながらない父親である大工のヨセフか

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    norton3rd 2009/11/17
    昔.国際プロレスに参加来日したマイケル・ネーダーという外国人レスラーがいた.新日本で猪木と闘ったときはミシェル・ナドールという名に変わっていた.ヨーロッパ各地を転戦していたハンガリー出身のこの男の名は(ry
  • 岡倉天心からアジア主義まで - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2009.05.03 岡倉天心からアジア主義まで (8) カテゴリ:明治維新・アジア主義 明治期の日人による英文の著作というと、新渡戸稲造の 『武士道』 のほかに、内村鑑三の 『余は如何にして基督教徒となりし乎』 とか、岡倉天心の 『茶の』 なども有名である。岡倉は 『東洋の理想』 にある 「アジアはひとつである」 という言葉でも知られているが、それより前に書かれ、死後に公開された 『東洋の目覚め』 という文書では、次のようなことを書いている。 十八世紀の後半、東方の略奪からうまれた信用と資によって、ヨーロッパ産業主義の発明的エネルギーが活動をはじめる。木材のかわりに、石炭が精錬につかわれるようなった。今や、飛梭、紡績機、ミュール精紡機、動力織機、蒸気機関等のおそるべき装置が完成された。農業と協力することも、人類の産業計画を十分に解決することもなしに商業主義の時代に入ったために、西洋

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    norton3rd 2009/05/12
    大労作。悲しいかな俺の浅薄な知識では中身の妥当性は良くわからんが
  • 「解説する者」と「解説される者」との関係 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2009.04.17 「解説する者」と「解説される者」との関係 (4) カテゴリ:思想・理論 昨日は一日曇っていたのに、今日は抜けるような青空だった。一日空を覆っていた灰色の天幕は一夜明けただけで魔法のように消え、足に力を入れて跳びあがればそのまま大気圏外にまで飛んでいけそうな青空になった。春はまことに天気の移り変わりが大きく、それに応じて、人の気分もころころとの目のように変わる季節である。 誰が言い出したのか、世界の 「三大哲人」 というと、インドの釈迦にギリシャのソクラテス、それに中国の孔子様ということになっている。これに、さらに中東で生まれたキリストを加えて 「四大聖人」 という呼び方もあるらしい(ソクラテスのかわりに、イスラムの開祖ムハンマドを入れる場合もあるようだ)。 鎌田東二という人(よくは知らないが宗教学者だそうだ)によれば、この 「四大聖人」 という呼び方を考案したのは、

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    norton3rd 2009/04/24
    プロレスラーとしてのはせぴょんは技が切れて観客へのサービス精神も旺盛で結構ファンだったんだがなあ・・・。そんなクダラナイ運動に関わっているのか
  • 「スターリン言語論」の怪 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2009.04.13 「スターリン言語論」の怪 (4) カテゴリ:科学・言語 前々回、スターリンの民族論に触れたが、民族に関する彼の定義は、「言語、地域、経済生活、および文化の共通性のうちにあらわれる心理状態の共通性を特徴として生じたところの、歴史的に構成された人々の堅固な共同体」 というものだった。 つまり、彼にとって 「民族」 の問題と 「言語」 の問題は、最初から切っても切れない関係があったということだ。その彼が晩年の1950年(当時すでに71歳!)、脳卒中で死亡する3年前に発表したのが、当時ソビエト言語学界を支配していたマール理論を批判した 「言語学におけるマルクス主義について」 という論文である(参照)。 この論文は、前々回にも触れた典型的な 「カテキズム」 形式で書かれている。たとえば、次のように。 問 言語は土台のうえに立つ上部構造であるというのはただしいか? 答 いや、ただ

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    norton3rd 2009/04/23
    かつさん俺より若いというに、又なんでこんな埋もれたようなシロモノを・・・。
  • 「スターリン民族論」の怪 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2009.04.07 「スターリン民族論」の怪 カテゴリ:思想・理論 ずいぶん前に、某古書店の店主(もともと大学の先輩に当たる人だったのだが、50代の若さでガンで亡くなり、その後、店も結局閉じてしまった)から聞いた話だが、フルシチョフによる 「スターリン批判演説」 ののち、あちこちの古書店に 「スターリン全集」 が大量に安値で並んだ時代があったそうだ。 その話とは別に関係ないのだが、先日書棚を整理していたら、スターリン大元帥の著書が8冊も出てきた。といっても、全部、ぺらぺらの国民文庫なのだが、たしかずいぶん昔に、古ぼけた古書店の棚の隅で埃を被っていたのを何冊か見つけて、ほほぉー、と買い込んだものである。とくに彼の 「中国革命論」 や 「十月革命論」 は、政敵だったトロツキーの著書とあわせて読むと、なかなか興味深い。 スターリンという人はグルジアの出身だが、若い頃、聖職者になるために神学校で

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  • レヴィ=ストロース、マルクス、さらにサルトルについて - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2009.03.08 レヴィ=ストロース、マルクス、さらにサルトルについて (3) カテゴリ:思想・理論 気がつけば、すでに三月である。ウグイスの声は聞かないが、あちこちで梅もちらほらと咲いている。まさに 「一寸の光陰軽んずべからず」 である。もっとも、これはちょっと季節が違うが。 一月はわずか三、二月はやっぱりわずか四しか書けなかった。おかげで、20万アクセスを目前にしながら、日記の記入率は日ごとに下がり続けている。とはいえ、これでもまだまだ麻生内閣の支持率よりはましなようである。しかし、せめて週に二ぐらいはなにか書きたいと思うのだが、仕事が忙しかったりするとそうもいかない。 人類学者として知られるレヴィ=ストロースは1908年の生まれだが、誕生日は11月28日だそうで、昨年めでたく100歳の誕生日を迎えたそうだ。ちっとも知らなかった。これは、たまたまいくつかのサイトで知ったのだが

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  • 二葉亭、漱石、さらに宮本百合子について - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2009.02.15 二葉亭、漱石、さらに宮百合子について (9) カテゴリ:文学その他 二葉亭四迷、名長谷川辰之助といえば、いうまでもなく 『浮雲』 を書き 「言文一致体」 を創始した人である。二葉亭四迷という落語家のような筆名については、父親に文学をやりたいと打ち明けたところ、「おまえなんかくたばってしまえ!」 と怒鳴られたという話があるが、四迷自身によるとこれは 「苦悶の極、おのずから放った声が、くたばってしめえ!」 という自嘲に由来するものであって、親父殿に言われたということではないらしい。 しかし、若くしてこの 『浮雲』 を書いた後、彼は海軍に勤めたり、ロシア語の教師になったり、はてはハルビンや北京に行ったりと、創作を放擲して変転と遍歴を重ね、最後は朝日新聞から派遣されていったロシアでの無理のせいで肺炎にかかり、船で帰国する途中、ベンガル湾上で病死している。享年は45歳である

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    norton3rd 2009/02/16
    昔読んだ『私プロレスの味方です』という本の中の『ジャンルに貴賎なし。だけどどんなジャンルにも一流と二流がある(ウロオボエ)』というのを思い出した
  • 内村剛介、中野重治、さらに村上春樹のこと - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2009.02.06 内村剛介、中野重治、さらに村上春樹のこと (6) カテゴリ:文学その他 仕事やなんやで忙しくて、日々の細かな報道にまで目を通す暇がなかったのだが、たまたまウェブをあちこちふらついているうちに、評論家の内村剛介がつい先日死去したということを知った。きっかけは戦前の中野と蔵原の論争についてちょっと調べてみようと思ったからで、先月の30日、今からちょうど1週間前の死去の知らせに気づいたのはまったくの偶然である。 内村は、詩人の石原吉郎や画家の香月泰男、小説家の長谷川四郎などと同じく、シベリア抑留体験者である。「こんにちは こんにちは」 の三波春夫もそうだが、俳優の三橋達也、さらには松方弘樹の父である近衛十四郎や、吉新喜劇にいた平参平もそうだったというのにはいささか驚いた。しかし、帰国した抑留者は50万近かったというのを知れば、それも納得いくことではある。(参照) 今手元に

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