自民党の若手勉強会で報道機関への圧力発言を繰り広げた大西英男衆院議員が30日、再び報道批判に及び、安全保障関連法案への影響を懸念して事態収拾を急いだ執行部は対応に苦慮している。野党は「またもや本音が出た」と批判し、収束はさらに遠のいた格好だ。一方、党内では勉強会代表を務めた当時の青年局長の処分に異論が相次ぎ、安倍晋三首相の「1強」体制の下、たがが緩んだ「異例の事態」(党関係者)となっている。 「言いたい放題を言って、歩いていいものではない」。大西氏の発言を聞いた二階俊博総務会長は30日、記者団に不快感をあらわにした。別の幹部は「人前に出るな。付ける薬がない」と頭を抱えた。 問題となった25日の勉強会から2日後に木原稔青年局長ら関係議員を一斉処分して「早期落着」(閣僚経験者)を目指した党執行部。大西氏の「誤った報道をするマスコミに対して広告は自粛すべきだと個人的に思う」との発言を受け、ある議