ノーベル文学賞が発表される頃になると、自選「今年読んだ本ランキング」の整理が始まる。結構な冊数を読んでいるし、友人の本もあるので順位付けは迷うが、1位は意外とスコンと決まる。今年はこの本が1位。 「女性活躍推進」は、「女性の貧困化」にアプローチし得るのか。多くの人が忘れている盲点への提起が、集められている。 『下層化する女性たち 労働と家庭からの排除と貧困』小杉礼子・宮本みち子等(勁草書房)。 下層化する女性たち: 労働と家庭からの排除と貧困 作者: 小杉礼子,宮本みち子 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2015/08/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 人事関係者として、耳が痛い。 流行りの「女性活躍推進」は、高学歴キャリア女性を押し上げる「追い風」となっているが、女性の働き方が「家族依存労働」前提という構造変化がないままでは非正規雇用女性との「女女格差」を広げ
![耽典籍:「女性活躍推進」は「女性の貧困」をどう語るか。『下層化する女性たち 労働と家庭からの排除と貧困』小杉礼子・宮本みち子等(勁草書房) - 猿ばかりが人ではない](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/cf8bed2f0b32444ac1e1df1ff4c7d2df2892e641/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41h7RMRWblL.jpg)