3年ぶりに実家に帰った。 無人駅からの見慣れた帰り道。心なしか家が減ったような気がする。 実家の軒先にツバメが巣作りをしていた。今年は4家族。かわいい。 うちの町は朝と夕方に防災無線からメロディが流れる。メロディに合わせてチュンチュン鳴くツバメたち。うん、かわいい。メロディに向かって遠吠えをしていた、もう亡くなってしまった犬を思い出した。あいつもかわいかったな。 タケノコごほんと山菜の天ぷらをめっちゃ食べた。近所の人がくれたり、道の駅で買ったり。そういう良さがここにはある。 夜は信じられないくらいの暗闇。ときおり列車が通って、踏切の音が聞こえる。静か。カエルはまだいない。 突然、遠くの道路からパラリラ、パラリラとクラクションが鳴り響く。暴走族だ。人いたんだ……。それぐらいしかすることがないのかもしれない。 徒歩でいける個人商店が閉店していた。一番近いセブンイレブンがコインランドリーになって