自民党総裁選挙で敗れた元幹事長の石破茂が、みずから率いてきた派閥(水月会)の会長を辞任した。 総裁選挙に挑戦すること4回。そして総理を目指し続けてきた男が、なぜ突然、身を引く決断をしたのか。 石破は終わったのか。 (黒川明紘) 「石破、派閥の会長、辞めるってよ」 10月22日の午前、ある関係者から私に衝撃的な情報が寄せられた。 急いで議員会館の石破の事務所に駆けつけると、いきなり中から本人が姿を現した。私を自室に招き入れた石破は、椅子に腰をかけるなり、ふだん通りの口調で語った。 「総裁選挙の責任をとって、派閥の会長を辞める。臨時国会の前にけじめをつけないといけないと思っていた」 今思えば、あえてそういう雰囲気を見せていたのかもしれないが、その時の石破の表情に葛藤は感じられず、落ち着いた様子で重大な決断を語ってくれた。 その後、昼に開かれた石破派の臨時総会で、石破は派閥の会長を辞任する意向を
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