教育再生懇談会の報告書に予定通り「小・中学生のケータイ所持禁止」が盛り込まれたとして、制度化には若干の猶予がある。それまでに子どもにケータイを持たせる上での課題やリスクについて議論を深める必要があるが、いいタイミングで教育者の立場からバランスよく問題を整理した良書が出た。是非ケータイ所持禁止の反対・賛成双方の立場の方に、本書を読んで問題を俯瞰していただき、更に議論を深めたい。 ケータイ世界の子どもたち (講談社現代新書 1944) 作者: 藤川大祐出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/05/20メディア: 新書購入: 7人 クリック: 122回この商品を含むブログ (42件) を見るいわゆる学校裏サイト等の有害コンテンツだけでなく、頻繁なメールによる同調圧力、過大な接触時間による弊害など、問題を多面的に捉えている。大人と子どもでケータイの使い方は大きく異なり、教育上の問題が多々ある